ENEOSバスケットボールクリニック

スキルアップ!バスケットボールクリニックコーチの身体とテクニックの基礎クリニック

バスケットボールクリニックコーチ陣による、スキルアップのためのクリニックです。
すぐに練習に取り込めるテクニックや、選手に必要な「エネルギー・水分」の補給ポイントなどを紹介します。
テクニックのこと、身体のこと、バスケットボールを行う上で基本的なことをもう一度見返して、基礎力アップを目指しましょう!

大山コーチの「テクニックの基礎クリニック」第17回 インサイドプレーヤー(ボールミートの紹介)

インサイドエリアでは、ディフェンスと競り合うことがほとんどです。したがって、ゴールに背を向けた状態でボールをレシーブすることが多くなります。その時に、攻撃態勢を作るためのターンが要求されます。ミートしてからの攻撃を少しでも有利に展開するためには、左右どちらの足を軸にしてもターン(ピボット)ができるように、両足で着地することが望ましいです。また、ディフェンスのプレッシャーが少ない場合は、できるだけゴール(リング)に正対してボールをもらい、ミートと同時にシュートに結びつけられるような動きを試みることが大切です。

◎ハイポスト付近の役割

ハイポスト付近でボールを持つ狙いは、ボールを中継することと自ら1on1の攻撃をすることです。1つには、味方が苦しんでいる時に、ハイポスト付近で繋ぐことで、ゴール下やローポスト付近、左右のコーナーへとパスを出すことが可能になり、攻撃の展開をすることが出来ます。もう一方の1on1の攻撃は、チームプレーの要となる場所であり、周りのプレーヤーの動きも気にしながら、プレーすることが大切です。

◎ローポスト付近の役割

ローポスト付近でボールを持つ狙いは、何よりもまずシュートを狙うことです。ローポスト付近でボールを受けた後は、得点の可能性が高いので、ディフェンスのファールを誘い易くなります。ゴール(リング)に一番近い所で、力強くプレーすることが最も相手にダメージを与えることが出来ます。そして、次の狙いが、パスの中継をしながら、近くにいる味方とコンビネーションプレーをすることです。特にゴールに近ければ近いほど、自分のマークマンだけでなく、周囲の味方に付いていたディフェンスもプレーを阻止するために近付いてくるので、無理をしないで周辺の味方プレーにパスを出して、別のプレーヤーのスクリーナーになる等、コンビネーションプレーを心掛けることも大切です。ローポスト付近では、常にディフェンスが厳しく、激しくプレッシャーを掛けてくるので、確実にボールをキープできることが重要です。

★ハイポスト周辺

【1】ゴール(リング)を背にしてジャンプストップ

  • ボールにミートしながら、両足で止まることを心掛けましょう!
  • ボールをもらった瞬間にリングを見るようにして、常にディフェンスの状態を見るようにします。

【2】ゴール(リング)を背にしてストライドストップ

  • ボールにミートしながら、ストライドストップ(ワン・ツー)で止まります。
  • ジャンプストップの時と同様、ボールをもらった瞬間にリングを見るようにして、常にディフェンスの状態を把握するようにします。

【3】ゴール(リング)の方向に向かいながらジャンプストップ

  • リングに正対してボールを受けます。この時のもらい方は、ジャンプストップでしっかり止まります。

【4】ゴール(リング)の方向に向かいながらストライドストップ

  • リングに正対してボールを受けます。この時のもらい方は、ストライドストップ(ワン・ツー)でしっかり止まります。
★ローポスト周辺

【1】フロントターン

  • もらう時にディフェンスの状態を体で把握することが大切です。
  • 左右どちらかにフェイクをしてからターンをすると有効的です。

【2】バックターン

  • バックターンも同様で、ディフェンスの状態を把握しながら、フェイクをしてからターンすることが有効的です。

【3】ドロップステップ

  • ディフェンスが真後ろに付いている場合、左右どちらかにフェイクを入れて、空いている方へステップを入れます。
  • この時にディフェンスのいない方の足を後方へ伸ばし、同時にドリブルを入れてリングへと攻めます。
  • トラベリングに注意してドリブルと引き足を同時にするようにしましょう!

このほかにディフェンスが片方のサイドからついているのがわかった場合に、ボールを受けながらディフェンスのいない方の足を後方へ伸ばすようにドロップステップを使用する場合もあります。

【4】ステップイン

  • ステップインはインサイドエリアでプレーする上で身に付けておくと便利なステップです。
  • ディフェンスの状態を見て相手を交わしリングに攻め込みます。
  • ステップの足を踏み入れることで、しっかりとディフェンスを交わしましょう!

【5】ポストアップ

  • ディフェンスと駆け引きしながら、腕や体を有効に使って、アウトサイドからのパスを確実にレシーブします。
  • ボールをもらった後はディフェンスの動きをよく見て【1】~【4】のミートを使用しましょう。

【6】フラッシュポスト

  • ローポストなどからペイント中央部からハイポストにかけてのエリアに飛び込んでくる動き方をいいます。
  • ボールをもらった後はディフェンスの動きをよく見て【1】~【4】のミートを使用しましょう。

●ボールミートやステップに関しては、全てにおいて、ハイポスト周辺、ローポスト周辺で利用可能

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