前回までに、三大栄養素について、お話してきました。
今回は少し視点を変えてみようと思います。

皆さんは食事をするときに、お父さんやお母さんに「よく噛んで食べなさい！」などと言われたことはありませんか？
これには深い意味があるのです。

「噛む」

この「噛む」という動作、実はとても大切なことなのです。
噛むことにより、食べたものは細かく砕かれ、胃の中で効率よく消化されます。また噛むとことによって消化器官が「おっ？食べ物が入ってくるぞ！」というサインを受け取り、口内では唾液が分泌され、胃や腸では「消化」の準備を始め動き始め、噛み砕かれた食べ物がいつ入ってきても良い状態になります。バスケットボールの練習や試合と同じで、体を動かす準備をするのです。そしてその準備ができていなければ次の動きは遅れてしまう（＝消化に必要以上の時間がかかってしまう）のです。
「噛む」というのは、意識していれば毎日の食事で改善できます。明日からの食事でぜひ実践してみてくださいね。

もうひとつ気をつけなければいけないことがあります。
それは、食事中、好きなものばかり食べたり、おかずばかり食べたり、一品だけを食べ続けるスタイルにならない、ということです。

食事は色々なものを交互に食べましょう！　学校の給食でも聞いたことがあると思います。

では交互に食べることがなぜよいのでしょうか？
それは、バランスよく食べることができるからです。
交互食べをすると、途中でおなかがいっぱいになって、何か一品だけ手をつけないで食事を終える、ということがなくなり、バランスが良くなります。

毎日のちょっとしたことを変えてみる。こんなこともトップアスリートの身体を作っていくための一歩なのです。