ENEOSバスケットボールクリニック

スキルアップ!バスケットボールクリニックコーチの身体とテクニックの基礎クリニック

バスケットボールクリニックコーチ陣による、スキルアップのためのクリニックです。
すぐに練習に取り込めるテクニックや、選手に必要な「エネルギー・水分」の補給ポイントなどを紹介します。
テクニックのこと、身体のこと、バスケットボールを行う上で基本的なことをもう一度見返して、基礎力アップを目指しましょう!

小池コーチの「身体の基礎クリニック」第15回 栄養素の働き〜脂質編〜

今回は、脂質の働きをお話しましょう。
脂質は糖質と同じようにエネルギー源になります。体内に入った脂質は、分解され、皮下組織や肝臓などに貯蔵されます。蓄えられた脂肪は運動を始めてから約30分後にエネルギー源として消費されます。そのため競技時間の長いスポーツ選手はある程度の脂肪を体内に蓄えておく必要があります。
しかし、脂質を多くとりすぎると体の脂肪、つまり体脂肪になり、肥満につながります。内臓まわりの内臓脂肪として蓄えられてしまうからです。ただし、脂肪が全て無駄なぜい肉、と言うわけではありません。皮下脂肪は内臓の健康や体温調節、血圧を維持するために役立っているのです。このように適度な体脂肪は身体にとって必要なものでもあるのです。

皆さんは体脂肪計などに乗ったことはありますか?
体重の増減を把握しておくことはとても大切なことですが、特に思春期の女子はとても気になることだと思います。しかし、スポーツ選手の場合は体重の増加より、体脂肪を気にしてみてはいかがでしょう?
体脂肪は

食べたエネルギー>使わなかったエネルギー

という状態になると蓄積されてしまいます。したがって、体脂肪が増えているときは、食事量が多すぎるか脂質を取りすぎている可能性がある、ということです。逆に、体脂肪率が減っているのに、体重が一定もしくは増えていることもあります。この場合は、筋肉量が増えていることが主な原因と考えられ、食事量、質ともに問題ないと思われます。

脂質は、質の良い食品を考えながら摂取し、上手に付き合っていくことが大切です。

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