ENEOSバスケットボールクリニック

スキルアップ!バスケットボールクリニックコーチの身体とテクニックの基礎クリニック

バスケットボールクリニックコーチ陣による、スキルアップのためのクリニックです。
すぐに練習に取り込めるテクニックや、選手に必要な「エネルギー・水分」の補給ポイントなどを紹介します。
テクニックのこと、身体のこと、バスケットボールを行う上で基本的なことをもう一度見返して、基礎力アップを目指しましょう!

小池コーチの「身体の基礎クリニック」第5回 5つの栄養素

前回のクリニック【食べるということ】で、食事の重要性を、お解りいただけたと思います。
更に付け加えると、特にジュニア期(小学生から中学生の成長期)の食生活が一番重要になってきます。
食べることが必要だと理解できても、「じゃぁ何を食べたらいいの?」と思いますよね。では、今回は、食べたものが身体の中でどんな働きをするのか、自分がいつも食べているもので想像しながら、一緒に考えていきましょう。

まず、食べたものが身体の中でどんな働きをするのでしょうか?
食べたものは、身体の中で大きく5つの栄養素に分けられます。
そして、それらが身体を作り、動かしてゆくのです。
体内でエネルギーを作りだしたり、血液や細胞膜を作る為に、特に中心的な役割を果たす「炭水化物」「脂質」「たんぱく質」という3つの栄養素と、その3つの働きを助ける「ミネラル」「ビタミン」という2つの栄養素。そしてこれらを<5大栄養素>といいます。

図:5つの栄養素とそれぞれの役割

「炭水化物」は、ご飯・パン・麺類に多く含まれます。主に人間が動く時に必要なエネルギーの元となります。
「脂質」は、バター・マーガリン・植物油・肉の脂身に多く含まれます。主にエネルギーの元となりますが、種類によっては、身体を作る働きもあります。
「たんぱく質」は、肉の赤身・魚・卵・豆腐に多く含まれます。主に筋肉を作る元となります。
「ミネラル」は、海草・牛乳・乳製品・小魚に多く含まれます。主に身体の機能を調節する働き、骨をつくる働き、両方の働きを持ちます。
「ビタミン」は、野菜・果物に多く含まれます。主に身体の機能を調節し、身体のバランスを整える働きがあります。ビタミンは他の栄養素の働きの効果を高めます。

このように食べたものそれぞれが、体内で色々な働きをもっているのです。
5つの栄養素をまんべんなく、バランス良く摂ることが大切です。
※「水」は水分補給でお話したように、体内の水分量が減らないよう、随時補給しましょう。
ジュニア期のポイントは、身体が作られる年代ですから、炭水化物によるエネルギーを確保しながら、たんぱく質・ビタミン・ミネラルは欠かさず補給しましょう。

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