バスケットボールクリニックコーチ陣による、スキルアップのためのクリニックです。
すぐに練習に取り込めるテクニックや、選手に必要な「エネルギー・水分」の補給ポイントなどを紹介します。
テクニックのこと、身体のこと、バスケットボールを行う上で基本的なことをもう一度見返して、基礎力アップを目指しましょう!
ディフェンスとは!!
ディフェンスは、試合に出場している5人の技能と意識がある程度均一レベルに達していないとチームとしてのディフェンス力を発揮することが出来ません。
したがって、個々人のディフェンスの能力がチームに与える影響が大きく、チームとしてはいかに一人ひとりのディフェンスの能力を引き上げることが重要な課題です。
オフェンスのようにセンスが問われることが比較的少なく、個々人が一つ一つの要素を十分に理解し、努力することによって必ず一定レベルの成果が顕れるのもディフェスンの特徴です。
それでは、これから、ディフェンスのポイント、構え方、手足の動かし方、1 on 1で相手を守る時に必要な技術について、私と一緒に、勉強していきましょう。
※ディフェンスの構えには、状況に応じてとるべきいくつかのスタンスがあります。基本姿勢から発展して、まず、ボール保持者に対するディフェンスのスタンス方法を身に付けることがとても大切です。
ボクサーズスタンス
※オフェンスに対して、左右いずれかの足を前後させて構え、前足側の手をハンズアップしてボールにスナップを掛けます。この時、オフェンスとディフェンスの距離は、腕1本分(ワンアーム)の距離を保ちます。足は、肩幅より少し広く構え、前後左右いずれにも反応できる様に、両足の親指の付け根(ボシキュウ)に均等に体重を掛けるのが重要です。もう一方の手は、やや下方に下げ手の平をオフェンスに向けて構えます。
※ボールスナップの目的は、ボールを奪おうとするのではく、あくまでもボールを同じ位置で構えさせないようにして、ボールコントロールを乱すことが目的です。結果的にボールを奪うこともあります。
悪い例
※この後、連載予定の1on1の所で、詳しくやりますが、オフェンスの特徴にもよりますが、この距離だとシュートを打たれてしまうので、ボールマンに対しては、ボールにプレッシャーを掛けられる距離を保つのが大切です。
ボールに対して手を動かす
後ろから
※ボール保持者に対して体の構え方が整ったとしても、ボールを動かす空間やパスコースに対して、プレッシャーを掛けて防御する技術がなければ、ディフェンスのポジションとスタンスが無意味なものになってしまいます。
手の平をボールに向けて、ボールの動きに合わせてトレース(追従)し、必要に応じてスナップできる様に体で覚えることがとても重要です。
この時に、相手プレーヤーにドリブルがある場合、その予測もして、全体のバランスを崩さないことが大切です。
スクエアスタンス(スティック)
※オフェンスに対して、真正面に向かい合い、重心を落とし、真横に足を開いて構えます。攻撃力が無いプレーヤーに対しては、スクエアスタンスでも対応出来ますが、相手の攻撃能力が高いと左右どちら側へも抜かれやすく、危険な構えでもあります。その中でも、ドリブルを止めてしまったボール保持者にプレッシャーを掛ける時や、ポストマンを複数人で取り囲んで、プレーをさせないようにする時などは、このスタンスが適しています。