バスケットボールクリニックコーチ陣による、スキルアップのためのクリニックです。
すぐに練習に取り込めるテクニックや、選手に必要な「エネルギー・水分」の補給ポイントなどを紹介します。
テクニックのこと、身体のこと、バスケットボールを行う上で基本的なことをもう一度見返して、基礎力アップを目指しましょう!
いよいよ梅雨入りですね。
「僕は(私は)夏バテで、夏に力が発揮できない〜」というあなた、「うちの子は夏には疲れやすくて…」とお悩みのお母様!
今回は、夏バテ予防と対策についてお話します。
夏バテ対策をしっかりやって、夏を乗り切りましょう!
夏になると多量の汗をかくことによる脱水や、食欲不振からくる栄養不足、熱帯夜で寝苦しい夜が続くことでの睡眠不足、冷房の効いた室内と外気温との差からくる体温の調整不良、などが原因だと考えられています。
このような状態になった選手はいませんか?これが、いわゆる夏バテです。
このような状態で練習しても、効果が上がらないのは一目瞭然でしょう。
夏の暑い時期に、「よーし!夏バテにならないように食事をきっちり食べよう!」というのでは、少し遅いのです。それは、梅雨の時期、湿度が高くなり、不快指数(アメリカで考えられたもの、温度、湿度による不快度を数値化したもの)もあがってきます。その中で練習をし続けると、不快感から内臓の働きを司る神経がバランスを崩し、疲れやすくなったり、消化液の分泌が悪くなり、更に消化管の働きも鈍くなるので食欲が低下します。そうすると、体の中では疲労の回復が遅れて、疲労を蓄積した状態で、暑い夏を迎えることになってしまいます。これでは、梅雨の間バテずに過ごせたとしても、夏本番!になれば、夏バテを避けて通れないのです。
また、特にスポーツ選手の場合、運動時のエネルギー産生や、運動中の汗等でも、色々な栄養素の流出量が多くなりますので、夏バテによって起こる栄養不足の影響を、まともに受けてしまいます。
熱帯夜でよく寝られないときは、就寝前に部屋を冷やしておいて、寝るときにエアコンを切るか、睡眠後30分から1時間程度でエアコンが切れるようにタイマーをセットするなど、工夫が必要です。
分かっているのに、準備・実践をしないのは、「ディフェンスが上手になるには沢山練習しなくちゃ!」と思いつつ、「ディフェンス練習きついからやらない!」のと同じことです。
バスケットボールも、食べることも、ジュニア期のみなさんにとって、両方大切なのです。
夏の大きな大会でスタミナ切れにならないためにも、今の時期からしっかり食べて、夏を乗り切りましょう!
疲れがたまりやすいので、疲労回復を早急に行うことが必要です。
運動終了後に、糖質を補う。
柑橘系100%の飲み物・ヨーグルトドリンク・プロテイン入りのゼリー
注意!!
練習後の水や清涼飲料水のがぶ飲みは、食欲減退の理由にもなります。コップ一杯程度(のどの渇きがなくなる程度)の目安で飲みましょう。
ビタミンB1 (エネルギー代謝をスムーズにし、疲労回復にも役立つ) |
たんぱく質・鉄分 (スタミナ不足を防ぐ) |
糖質 (エネルギー源の補給) |
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![]() ・豚肉・うなぎ |
![]() ・レバー・ほうれん草・豆腐・ブロッコリー・にら・ピーマン・牛乳 |
![]() ・おにぎり・まぜごはん・麺類 |
夏野菜 (旬の野菜は美味しくて栄養価も高い) |
香辛料 (食欲を増進させ、消化も助けてくれる) |
酸味のあるもの (疲労回復効果も、食物腐敗作用もあり) |
![]() ・トマト・ナス・かぼちゃ・しそ・ピーマン・おくら・きゅうり・ゴーヤ |
![]() ・唐辛子・タバスコ |
![]() ・梅干し・酢 |