ENEOSバスケットボールクリニック

スキルアップ!バスケットボールクリニックコーチの身体とテクニックの基礎クリニック

バスケットボールクリニックコーチ陣による、スキルアップのためのクリニックです。
すぐに練習に取り込めるテクニックや、選手に必要な「エネルギー・水分」の補給ポイントなどを紹介します。
テクニックのこと、身体のこと、バスケットボールを行う上で基本的なことをもう一度見返して、基礎力アップを目指しましょう!

小池コーチの「身体の基礎クリニック」第1回 運動中の水分補給について…(その1)

人間の体は、60%〜70%水分で出来ています。体内の水分は、身体にとって大切な働きをします。体温調節・栄養分の運び屋・老廃物の排泄、さらには血液、細胞間にまで存在するのです。
そのうちの2〜4%損失で脱水症状、10%の損失で熱射病になるといわれています。
運動すると体温が上昇します。体温が上がり過ぎない様、汗で調節しています。
昔は、精神論・根性論から、水は飲むものじゃないと言われていましたが、生理学的観点からみれば間違いなのです。運動時は多量の水分が体内から出ていきます。水分不足により、前にあげた水の働きが低下し、けいれん・めまい・しびれ・失神、生命の危険にさらされるということも考えられます。
ですから、体水分の出納を保つために、水分補給が不可欠なのです。

じゃぁただ飲めばいいんですね!? と言われると、そうでもないのです。
昔選手だった方、昔の自分を思い出してください。また、現在選手の方、自分の水分補給の方法をもう一度思い出してみてください。
水分をとることは大事ですが練習中に水を飲みすぎて、おなかがタプタプになったりしていませんか? 私も中学校の頃、部活動の休み時間に水をがぶ飲みしていました。結果、おなかがタプタプで動けませんでした。また、大量発汗で塩分などのミネラル類も体内から急速に減っていたのでしょうが、私はそれに気がつかずバスケットを続けました。足が重たいな・・・と思った直後、「ピンッ」足が痙攣、練習中断、その後、何日も違和感があったほどです。こんな状況を引き起こさないためにも、そして少しでも競技力アップに繋がるような水分補給の方法を実践してみませんか?

次回へつづく…

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