大山コーチの「テクニックの基礎クリニック」第16回 ボール保持の1on1
アウトサイドプレーヤー(アウトサイドからの攻撃)
前回までの1on1の基本では、ボールキープ(トリプル・スレット)の仕方、もらい足(3方向)、もらう時の足の使い方を勉強してきました。ここでは、今まで、勉強してきたものに加えて、実際にボールをもらってから、シュートやドライブに行くまでの、フェイクを織り交ぜた、1on1の駆け引きを紹介して行きたいと思います。色々な、フェイクを見に付けることで、より一層1on1がしやすくなり、ボールをもらうことが楽しくなると思います。
【1】シュートフェイクからシュート
- ボールを受けた時に、ディフェンスとの距離があれば、トリプル・スレットの構えからその場でセットシュートします。
- ディフェンスが近くに居る場合は、いったんシュートフェイクをして、ディフェンスを伸び上がらせた状態で、シュートに行きます。
【2】シュートフェイクからドライブ
- シュートフェイクのモーションに、ディフェンスが反応し接近してきたら、ディフェンスのリードフット(前に出ている足)側をドライブしていきます。
- この時に、低い姿勢で素早く肩を入れて、ボールを前に押し出すように、抜くことを心掛けましょう!
- また、抜いた時にドリブルよりも先にピボットフットが上がらないようにします。トラベリングには、注意しましょう!
【3】ドライブフェイクからシュート
- ドライブフェイクに対してディフェンスが反応し後退したら、ドライブステップを素早くピボットフットの近くに戻して、その場から、シュートをします。
- フェイントとして使うステップは、あまり大きすぎないようにします(体重移動が大きくなると、体制を整えるのに時間が掛かる)。大切なのは、いかにも抜くように見せかけることです。
- フェイクがあまり早過ぎても効果がないので気を付けましょう!
- また、フェイントステップを強くやり過ぎたり、早くやり過ぎたりして自分でバランスを崩さないようにします。
【4】ロッカーモーション(ドライブフェイク)からドライブ
- この時のロッカーモーションは、トリプル・スレットの構えからドライブステップで抜く動作に入り、ディフェンスが下がろうとした時に、上体を起こすフェイクです。
- ロッカーモーションは、ディフェンスの反応を良く見て行うことが大切です。動き過ぎても早すぎても効果がないので、どのくらいのフェイクが良いものかは、個人で色々と試してみるといいでしょう!
【5】パスフェイクからドライブ
- トリプル・スレットの構えから、味方にパスを出すふりをして、ディフェンスがそれにつられて動いたすきに、逆方向にドライブをします。
- ディフェンスのバランスを崩した後は、素早い判断が必要です。最初から決め付けてしまうのではなく、状況判断(ディフェンスを良く見る)をしっかりしましょう!
【6】パスフェイクからシュート
- トリプル・スレットの構えから、味方にパスを出すふりをします。この時に、ディフェンスが自分の間合いから離れた状態であれば、素早く判断をしてシュートを狙います。
- この場合は、シュートを打たされるのではなく、あくまでも、自分から仕掛けることをしましょう!