ENEOSバスケットボールクリニック

スキルアップ!バスケットボールクリニックコーチの身体とテクニックの基礎クリニック

バスケットボールクリニックコーチ陣による、スキルアップのためのクリニックです。
すぐに練習に取り込めるテクニックや、選手に必要な「エネルギー・水分」の補給ポイントなどを紹介します。
テクニックのこと、身体のこと、バスケットボールを行う上で基本的なことをもう一度見返して、基礎力アップを目指しましょう!

大山コーチの「テクニックの基礎クリニック」第15回 ボールのもらい方【ストップの種類】

【1】ジャンプストップ


横から


正面から

  • ジャンプストップとは、両足で止まることを言います。両足を同時に床に下ろすので、オフェンスでボールを保持した際に、どちらの足でもピボットフットにできるので、有効的な止まり方です。
  • ボールをもらった瞬間は、トリプル・スレットポジションにボールを構えることが好ましい
  • 上体を起こし、目線をゴール方向へ向け、ディフェスンにボールを奪われない様に身体の腰辺りでボールをキープします。
【どのような状況で使われるか?】

ディフェンスが下がって間合いがある時や、比較的ルーズに付いている時に、自ら、ディフェンスに近づいて行ったり、あるいは、パッサーの方向へミートしたり、パッサーから遠ざかりながら、ディフェンスをずらしてもらう時に使います。
また、相手と競り合っている時でも、ゴールと反対方向に大きくミートしてもらうことなどにも使えます。

【2】ストライドストップ


横から


正面から

  • ストライドストップは、スピードのある場合に特に用いられることの多い止まり方です。1・2(ワン・ツー)のリズムで止まりますが、1(ワン)の一歩目の足で、前方へ行こうとする力を吸収し、2(ツー)の二歩目の足は、幅を肩幅くらいにし、一足分前後にずらした状態で止まります。この時の軸足は、パッサーの方向と逆の足になります。
  • パッサーの方向にミートし、1・2(ワン・ツー)のタイミングで、ボールを受けた後に、ゴールの方向に正対できる様に止まります。
  • ボールを受けた後は、上体を起こし、目線をゴール方向へ向け、トリプル・スレット・ポジションに構えます。ボールをキープする位置は、ジャンプストップの時と同様です。
【どのような状況で使われるか?】

特にディフェンスに厳しくディナイされている状況や、間合いを詰めてタイトについてきている時、パッサーの方向にミートするか、ゴールから離れた方向にミートするときに使います。
特に注意しなければならないのは、ゴールから離れてボールをもらった場合は、第2の足(ゴールから遠い方の足)に加重してしまうと、ディフェンスにピボットフット(軸足)を挟まれてしまい、ピボットが出来なくなるので注意します。
この場合は、ミートしながら、ピボットフット(軸足)に重心を乗せ、ディフェンスを自分の上半身でプロテクトし、重心を低くしてストップします。ディフェンスが密着して来た場合は、フロントターンやバックターンを使い、ゴールの方向へドライブを仕掛けます。この時、ディフェスンのプレッシャーに対して、姿勢を崩さないことがとても大切です。

【3】サイドストップ


横から


正面から

  • サイドストップとは、パッサーに近い足から1・2(ワン・ツー)で止まる止まり方です。
  • 状況によっては、1(ワン)の軸足でボールを受けた瞬間に、もう一方の足を素早くドライブステップとして、ゴール方向に踏み込むことによって、ディフェンスを抜く脅威となります。(この場合、ボールを突き出す前に、軸足を床から離さないように注意しましょう!)
【どのような状況で使われるか?】

ディフェンスがタイトに付いていない時や、ディフェンスとの間合いが少しある時に、パッサーの方向にミートするか、パッサーから離れていく時に使います。また、ディフェンスがボールをインターセプトしようと飛び出した時には、パッサーの方向にミートした1・2(ワン・ツー)のリズムで、ゴール方向にドライブをすると素早く抜くことが出来ます。

【4】ムービングレシーブ

  • ムービングレシーブとは、ボールをレシーブする動作とドライブステップする動作を一連の動きの中で行うもらい方です。
  • 1・2(ワン・ツー)のタイミングで、パッサーの方向へミートしますが、ボールに飛びつくタイミングがずれたり、ボールを突き出す前に、軸足を床から離してしまうとトラベリングになるので注意しましょう!
  • 片足でストップし、2(ツー)の足をドライブステップにする場合、1(ワン)の足に大きな負担が掛かります。特に、動きを鋭くしようとして、足先と膝の方向がずれると、靱帯を痛めることが多くあるので、注意が必要です。
【どのような状況で使われるか?】

ディフェンスがタイトについていて、ボールを受ける前にディフェンスをずらしてボールをレシーブする場合に使いますが、ディフェンスのプレッシャーが弱く、ボールレシーブに余裕がある時にも使うことが出来ます。パッサーの方向にミートしながら、ボールサイドカットをするイメージでドライブをします。

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