ENEOSバスケットボールクリニック

スキルアップ!バスケットボールクリニックコーチの身体とテクニックの基礎クリニック

バスケットボールクリニックコーチ陣による、スキルアップのためのクリニックです。
すぐに練習に取り込めるテクニックや、選手に必要な「エネルギー・水分」の補給ポイントなどを紹介します。
テクニックのこと、身体のこと、バスケットボールを行う上で基本的なことをもう一度見返して、基礎力アップを目指しましょう!

大山コーチの「テクニックの基礎クリニック」第12回 ポストマンに対するディフェンス

ポストマンに対するディフェンスは、今までやってきたボール保持に対するディフェンスと、ボール非保持対するディフェンスに比べると、身体接触が一番多く使われます。
ポストは、ローポスト、ミドルポスト、ハイポスト3つのエリアに分けられます。ポストマンへのつき方は、それぞれのエリアやパッサーの位置、ポストマンの能力に応じて使い分けなければいけませんが、ポストマンに有利なポジションを与えないことが一番大切です。
また、これまで説明してきたゴールラインの原則、ボールラインの原則が通用しない場面が出てきます。ボールの位置やポストマンの位置が頻繁に変化する場合、簡単にパスを入れさせないために、ディナイしながらポスマンの周囲をグルグルと回るようにして、パスコースを遮断しなければならなくなります。このような場合は、ディフェンスの原則に従わない瞬間が出てきますが、いつでもパスをインターセプトできるような姿勢を維持することが大切です。
ここでは、ローポストについて説明していきます。

★ローポスト

●種目1フロントディフェンス

  • ※フロントディフェンスは、完全に相手の前に出てしまう状態なので、しっかりと、身体を密着させ、低い姿勢を保ち、相手の動きを背中で感じます。
  • ※身体を預け過ぎて、自分の重心やバランスを崩さないように注意しましょう。
  • ※手はしっかりと上げて、簡単にボールが入らないようにします。

●種目2サイドディフェンス(ハイとロー)

サイドハイ

サイドロー

  • ※2種類のディフェンスの使い分けは、ボールの位置、ポストアップするオフェンスの位置、によって変わってきます。(図I、IIを参照)
  • ※サイドから付く場合でも、重心をしっかり低くし、相手に押されても負けない、強さが必要です。
  • ※ボール方向の手は、パスが簡単に入らないように、ディナイし、オフェンス側の手は、相手の身体と接触する胸の位置に構えるようにします。オフェンスに手を触れる状態だと、ファウルを取られるので注意しましょう。
図 I

図I

※ボールの位置とポストマンが重なる場合には、ゴールラインから外へ追いやるようにサイドハイからディフェンスします。

図 II

図II

※ポストアップの位置がゴールラインから外れている場合は、ゴールラインに近い側のサイドローからディフェンスをして、パスラインを切るように手を上げます。

●種目3バックディフェンス

  • ※ バックディフェンスは、完全に後ろに立つディフェンスです。ポストマンにシュート力がない場合などに使われますが、それ以外の場合、ディフェンスにとってはとても不利なディフェンスです。出来ればフロントディフェンスやサイドディフェンスを使って、簡単にボールを入れさせない方法を進めます。
  • ※身体を付け過ぎると、次の動きに対応出来なくなるので、オフェンスの動きに対応出来やすい間合いを保つようにします。
  • ※また、パスが入りやすい状態なので、パスをカットしに行こうとすると、身体接触がより多くなり易く、ファウルになる可能性が高くなりますので注意しましょう。

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