ENEOSバスケットボールクリニック

スキルアップ!バスケットボールクリニックコーチの身体とテクニックの基礎クリニック

バスケットボールクリニックコーチ陣による、スキルアップのためのクリニックです。
すぐに練習に取り込めるテクニックや、選手に必要な「エネルギー・水分」の補給ポイントなどを紹介します。
テクニックのこと、身体のこと、バスケットボールを行う上で基本的なことをもう一度見返して、基礎力アップを目指しましょう!

大山コーチの「テクニックの基礎クリニック」第6回 止まり方編

大山コーチからひとこと

大山コーチ ストップの重要性
今回はバスケットボールをする上でストップの重要性について取り上げていきたいと思います。
前回は基本姿勢の重要性を紹介しました。基本姿勢(スタート、準備)とストップ(ボールを受けるときや止まり方)がいかに大切なのかを理解することができれば、さらにレベルアップにつながっていくと思います。

バスケットボールは走ることはもちろんですが、走りながらボールを受けること、あるいはボールを保持している人が、ドリブルを手段として移動できるスポーツです。したがって、動いている状態からディフェンスや自分の状態によってどのようなもらい方をするか、またどんなストップをするかの判断が最も重要になってきます。そして状況によっていかに正確なストップをして良いバランスをキープし、次のプレーにスムーズに移行できるかがスキルアップのカギになります。
今回は、ボールを保持した人がドリブルをしている状況でのストップ(止まり方)を2種類紹介していきます!!

◎ジャンプストップ

ジャンプストップは、両足を同時に床につくようにします(大きくジャンプして止まる、という意味ではありません)。オフェンスはボールを保持している状況でどちらの足もピボットフットにできるのでストライドストップよりも有効的な止まり方です。

●横から

○良い例

  • ※止まる瞬間に軽くジャンプしてから両足で着地します
  • ※膝の屈伸を利用して自分のスピードを吸収しコントロールします
  • ※バランスを崩さないように基本姿勢で止まれることが理想です

×悪い例

  • ※自分のスピードをうまくコントロールできずに止まった瞬間に身体が前に流れてしまっています
  • ※ディフェンスが目の前にいたらオフェンスチャージングになってしまいます
●前から

○良い例

  • ※両足のスタンスが肩幅で止まった瞬間に基本姿勢がとれています

×幅が狭い

  • ※止まった瞬間の足の幅が狭いためバランスがとれていません
  • ※止まれたとしても、身体の接触があった場合に弱く、バランスを崩す可能性があります

×幅が広過ぎ

  • ※足の幅が広過ぎて逆にバランスが不安定になっています
  • ※止まることはできても次のプレーに移るのに足の幅を変えなくてはならないので、その分余計な時間を費やしてしまいます

◎ストライドストップ(1、2ストップ)

ストライドストップは、特にスピードのある場合に用いられることの多い止まり方です。1、2(ワン、ツー)のリズムで止まりますが、1(ワン)の一歩目の足で前方へ行こうとする力を吸収し、2(ツー)の二歩目の足は幅を肩幅くらいにし、一足分前後にずらした状態で止まる止まり方です。

●横から

○良い例

  • ※一歩目の足で自分のスピードを吸収し二歩目の足でしっかりと止まれています
  • ※止まった後は基本姿勢を取るのが理想です

×悪い例

  • ※一歩目の足で自分のスピードが吸収できず身体が前方に流れてしまっています
  • ※基本姿勢も取れずに次のプレーにも移れません

○応用編

最後は止まり方を意識して一連のシュートまでを紹介します。

○良い例

  • ※ドリブルからストップしジャンプシュートまで一連の動作がしっかりとできています
  • ※ストライドストップ(1、2ストップ)で止まり、足で自分のスピードを吸収し、真上にジャンプできています
  • ※シュート後もその場に着地し、身体が前に流れていません

×悪い例

  • ※ストライドストップで踏み切っていますが、自分の足でスピードを吸収できていない状況です
  • ※ジャンプしたとき、すでに身体が前方へ流れてしまっています
  • ※着地の位置も踏み切った所より前方になっているためディフェンスがいた場合はオフェンスチャージングになるので注意しましょう!

TOP