ENEOSバスケットボールクリニック

スキルアップ!バスケットボールクリニックコーチの身体とテクニックの基礎クリニック

バスケットボールクリニックコーチ陣による、スキルアップのためのクリニックです。
すぐに練習に取り込めるテクニックや、選手に必要な「エネルギー・水分」の補給ポイントなどを紹介します。
テクニックのこと、身体のこと、バスケットボールを行う上で基本的なことをもう一度見返して、基礎力アップを目指しましょう!

大山コーチの「テクニックの基礎クリニック」第1回 足の使い方・ピボット編

大山コーチからひとこと

大山コーチ ピボットの重要性
バスケットにおいてピボットの重要性が、特にミニ・中学生の選手たちに、クリニックを通して改めて痛感しました。それはなぜかというと、もちろん、足の使い方が上手な選手もいますが、足が上手く使えない選手、動かせない選手、ピボットを踏めない選手の多いことに気がつきました。そこで今回は、本当に基本ではありますが、そのピボットについて紹介していこうと思います。

★ピボットとは

ボールを持っているプレーヤーが、片足を軸足(ピボットフット)としてフロアに固定し、もう一方の足(フリーフット)を動かすことです。

※ピボットはバスケットボールの攻撃の基礎技術として不可欠です。
足を上手く使えるように、日頃の練習の中で少しの時間でもいいので練習してみてください。足を上手く使うことで怪我の予防にもなりますし、プレーもスムーズにできるようになるかもしれませんよ〜!! 頑張って身に付けましょう!!

●基本編その1足の動かし方・ターン

基本的には、右図のように基本姿勢(トリプル・スレット・ポジション)を基本としてフリーフットを動かすことになります。
それでは、これから少しずつピボットの練習に入っていきましょう!

フロントターン
ボールを持った状態で90度回転

バックターン
ボールを持った状態で90度回転

  • ※まずは、基本姿勢から90度回転、フロントターン、バックターン左右軸足を変えて両方同じようにできるようになることが大切です。
  • ※このときに重心をしっかりと安定させ、バランスを保つことが大切です。
  • ※軸足のボシキュウ(拇指丘)で回ることが大切です。
  • ※低い姿勢で身体が上下しないようにスムーズに回ります。

×悪い例
フロントターン

×悪い例
バックターン

  • ※悪い例では、バランスが取れていないので、次のプレーに移行することが困難です。
  • ※膝が伸び上がってしまっているので、スムーズに回転できません。
  • ※身体が上下するとバランスを保てなくなります。

●基本編:その290度がスムーズにできるようになったら、180度へ挑戦してみましょう!

フロントターン
ボールを持った状態で180度回転

バックターン
ボールを持った状態で180度回転

  • ※こちらも90度のときの注意点を意識して、180度回ります。
  • ※途中で止まってしまうことがないように、腰を中心に一気に180度のところまで回ります。

●応用編180度フロントターン90度バックターンで一周する

90度、180度のフロントターン、バックターンがそれぞれできるようになったら、今度は応用編で、2種類を組み合わせたものを行ないます。

  • (1)180度フロントターン
    90度バックターンの繰り返しで最初の位置に一周して戻ってくる。
  • (2)180度バックターン
    90度フロントターンで一周して戻ってくる。

どちらも左右それぞれ軸足を変えて両方同じように行なえるようにします。ピボットをしているときには、つねにバランスを保つことを心掛けましょう!
一定のスピードで回転できるようにします。

○良い例(軸足)

  • しっかりと軸足に体重を乗せて、ボシキュウ(拇指丘)で回れている

×悪い例(軸足)

  • 軸足に体重が乗っていない状態で、回る速さに足の回転が付いてきていない状態です。足首に負担がかかるので注意しましょう。

×悪い例(かかと周り)

  • かかとで回ると、膝が立った状態になり、重心もボシキュウ(拇指丘)に乗っていないので、次のプレーに移るのにも遅くなってしまいます。

●実践編実際にピボットを踏む

最初の段階としてはディフェンスを付けないで、足を踏みかえる、ピボットを踏めるようになることが第一です。その中で、できるようになってきたらディフェンスをイメージして行ないます。このときは、ボールを保持することも意識しましょう。更にレベルを上げて行なうのであれば、ディフェンスを付けてピボットフットを練習するのが良いと思います。

ピボットも、できるようになるまでは繰り返し練習することがとても大切です。頑張って練習しましょう!!

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