
皇后杯とユナイテッドカップを制した2025-26シーズン。来る新シーズンでは4シーズンぶりとなるWリーグ制覇を含め、全タイトル優勝、3冠獲得を目指す。
そのチームにおいて軸となるのが『2000年世代』(2000年と2001年の早生まれ)。8シーズン目を迎える星杏璃、4シーズン目となる鈴置彩夏、そして今シーズンより移籍で加入した今野紀花に池田沙紀の4人だ。
今回は2組の対談を通してシーズンに向けたそれぞれの思いに迫る。第1弾はともに司令塔を務める鈴置彩夏と池田沙紀。

池田高校のときだよね?
鈴置え?(少し驚く)
池田私は知ってたよ。
鈴置でも(出身高校の)聖カタリナ学園は全国で勝ってないよ。私は岐阜女子高校が全国優勝していたし、サキも有名だったから知ってたけど。
2人一度もないよね。
鈴置私が先に負けるんですよ。カタリナは当時ベスト16ぐらいだったので。
鈴置私は3年生から試合に出たので、そこからですね。サキは1年生のときから出てたよね?
池田うん…そうだね、1年生のときから出てたね。
鈴置高校の頃から知っていたし、大学でも1年生からレギュラーのような感じだったので、すごいなと思っていた印象がありますね。ハンドリングや得点力があって、試合でも活躍していたから、正直、うらやましいなって思っていました(笑)

鈴置フェイクが上手いので、今日の練習でもやられたんですけど(笑) それに引っ掛からないようにしていました。
池田今日、1回飛ばしたね。
鈴置未だにやられてしまうんですけど、大学でもフェイクに飛ばないように、ディフェンスをするときは揺さぶられないようにと気をつけていました。前からプレッシャーをかけてやりたいことをやらせないようにとも考えていましたね。
池田私も(マッチアップは)めちゃめちゃ嫌でした。サイズがあって、なおかつ動ける。スピードもあるし、ディフェンスではすごくプレッシャーをかけてくるので、「抜けないな」と感じたことも多かったです。逆に私がディフェンスのときもスピードがあって突破力もすごくあったので敵わないなと。試合では「またやられた」って何度も思っていました。
鈴置プレースタイルが真逆というか。だからお互いにつきにくかったよね。

鈴置高校は2番ポジションで、大学1年生からですね。1年生のときの4年生に軸丸ひかるさん(元東京羽田ヴィッキーズ)がいて、ほかにもガードにすごい人ばかりだったので、私は体も細かったし、全然通用しなくて。練習で鍛えられていきました。
池田勘弁してよという感じですよね(笑) 高いだけならいいんですけど、高くて動けるタイプのガードだったので、「じゃあ、どこで勝てばいいの?」と思っていました。
鈴置ありすぎて。トーナメント戦やリーグ戦でも2回は当たる。たくさん試合をしてきたので。
池田こっちはボロボロにされまくった方です(笑) 私が4年生のときに1回だけ、リーグ戦で東京医療保健大学には勝ったことがあるんですよ。でも、白鷗大学には1回も勝ったことがなくて。4年間で1回も勝ってないのではないかと思いますね。
鈴置同級生が増えるのはうれしかったです。でも…、大学のときはあまり話をしたことなくて(笑) だから、「あ…、」みたいな。
池田あ、よろしくって、気まずいみたいなね(笑)
鈴置変な感じはしましたよ、大学であんなにバチバチやっていた選手が同じチームなのは。でも、やっぱりうれしかったですね。同級生で話しやすいし。

池田環境面でも素晴らしいチームですし、周りの選手のレベルなども含めて毎日の練習で自分が成長できるのではないかというのが大きかったです。実際に入ってみて、毎日毎日が、もうすごいなって。いい勉強、学びだなと感じるし、いい経験になっているとも思っています。本当にバスケットができる環境がすごくそろっているので、ありがたいなとも思いますね。とにかく今は毎日が必死で…。ようやく慣れてきたかなといったところです。
鈴置(池田の方を見ながら)最初、めっちゃ緊張してたんですよ。
池田これ、よく言われるんです…。
鈴置リング下のシュートがガチガチだったんです(笑) シュートドリルのメニューだったんですけど、シュートも外していて。
池田あのときはやばかった。自分でも「やばいっ!」と思いながらやっていたし…。
鈴置スタッフからも「硬いけど、大丈夫?」って言われてたよね。それで私が横から「緊張してるっしょ」って言って。
池田本当に。あのときはアン(星杏璃)とノリカ(今野紀花)が日本代表活動でいなくて、同級生がベル(鈴置)だけ。もう、すごく緊張していましたね…。

鈴置ENEOSは練習の質や取り組む姿勢などすべてがそれまで経験してきたものとは違いました。その中で成長したと感じるのは当たりに強くなったこと。大学でもウェイトトレーニングはしていましたが、Wリーグでは最初、全く通用しなくて、吹き飛ばされまくっていました。今は食事やトレーニングなどを頑張ってきて、少しは当たり負けをしないようになったと思います。
鈴置先輩についていくだけではいけないと思っています。年下の選手も多いし、まだ全体練習のときにみんなの前で何か言うといったことはやれていないけれど、選手個々に対して気づいたことがあったら声を掛けるようにはしています。
鈴置1年目にユラさん(宮崎早織/昨シーズンをもって引退)のファウルトラブルなどでポイントガードとして出た試合が一度ありましたが、本格的にはそれ以来、4年ぶりですね。ポイントガードは大事なポジションで、昨シーズンまではユラさんがやっていて、とても大きい存在でした。ガードは責任重大ではありますが、“ユラさんのように”ではなく、“自分らしく”引っ張っていけたら。ガード陣はココロ(田中こころ)をはじめ若いので、一人ではなく、みんなで支え合いながら頑張っていけたらいいなと思っています。

池田ENEOSは個々の能力がすごく高い選手たちが集まっているので、みんなが力を存分に発揮できるように、それを引き出せるようにガードとしてコントロールできたらいいなと思っています。それだけでなく、しっかり自分の強みも出していきたいです。
池田チームの得点が停滞したときはガードが点を取っていかないといけないと思っているので、積極的に、常にアタックする姿勢を出しながら周りも生かせたらと考えています。
今シーズンから移籍で加入して、今は新人のような気持ちでいるのですが、年齢的にはそんなこともなく、若い選手もチームには多いです。私自身はプレミアリーグは初めてなので、みんなと比べると経験値的には低いと思いますが、そんなことも言っていられないので、周りに助けてもらいながら自分も助けられるところがあれば助けたいと思っています。
鈴置4年目になるので自覚をしっかり持って、ただついていくだけでなく、チームを少しでも引っ張っていけるように頑張りたいです。今シーズンからポイントガードという重要な役割を担うので、自分の強みを最大限に発揮し、少しでも長くプレーしている姿をファンの方に見てもらえるように頑張ります。
池田歴史と伝統のあるチームに入らせていただき、本当にうれしく思っていますし、このチームのために自分ができることを頑張りたいと思っています。自分の強みは周りを生かすことやチームに勢いを与えることだと思うので、そこを存分に発揮できるように。あとは当たり前ではないこの環境に感謝して一生懸命頑張ります。