クリニックQ&A寄せられた質問にクリニックのコーチ陣が回答します。

最近、先生にドリブルの後のストップが悪いと言われます。そのせいかバランスが崩れてしまいシュートもはいりません。どのようにすればうまくストップできるでしょうか？

あかりさん（プレイヤー／高校2年生／女性）

バスケットボールは短い距離を早く走ることも大切ですが、それ以上にストップすることはもっと重要なのです。例えば、ドリブルをしてディフェンスを抜く時もスピードを出さないとディフェンスが抜けないのですが、ディフェンスが追いかけて来た場合、急激なストップによってさらにディフェンスが付き難くなります。しかし、ストップした瞬間にバランスを崩してしまっては、その後のパスやシュートが正確にできなくなってしまいます。そこで、走ることだけでなく、走って止まる、という習慣を付けることが重要になってきます。100の力で走っていたとします、それを一気に0にするという考え方です。ストップする際に大切なことは膝を曲げることです。両足を肩幅よりやや広くし、膝を柔らかくして走ってきた力を膝で吸収するようなイメージです。そして、曲がった両膝を結ぶ線の丁度中間点の真上に頭が位置するようにストップします。この形をパワーポジションと言いますが、ストップする時は常にこの姿勢を保つように練習します。簡単な練習方法として、一方のエンドラインからもう一方のエンドラインまで走って行きます。最初慣れないうちはゆっくり走って構いません。そして、近い方のフリースローライン、ハーフライン、遠い方のフリースローライン、そして反対側のエンドラインをストップするポイントにして4カ所でストップし、再び走り出すことを繰り返します。ストップする時の注意点として、常に両足を平行してジャンプストップし先ほどのパワーポジションをキープしながら、バランスを崩すことなくストップストップすることです。慣れて来たらスピードを徐々に上げて行きます。できるようになったらドリブルをしながら同じことをやってください。ドリブルストップ、走ってミートしてボールキャッチ、スクリーン等々が全て同じバランスでプレーできるようになるまで練習してください。