ENEOSバスケットボールクリニック

聞いて! 答えて みんなの声

スポーツに関することを様々な人にインタビューしてお伝えする企画です

車いすバスケットボール日本代表のヘッドコーチであり、
東京パラリンピックでは史上初となる銀メダルを獲得した京谷和幸さんに聞きました!
京谷HCが語る!人生で大切にしていること

さまざまな経験をしてきた京谷さんの人生で大切にしていることを聞いてみました!
京谷さんほどのすごい人が何を大切にしているのか、最後まで読み進めてみてください。

人生で大切にしていることはなんですか?

人生で大切にしていることはなんですか?

とりあえずやってみる。
やってみようかなみたいな感じですね。やってみようと思わないものはやってみようとも思わないから。不安とかも全部抱えながらやってみようとする。
そもそも、自分一人で何かできるわけではないから、ダメだったら誰かに助けてもらおうという考えです。 一人でできることって多くなくて、誰かの力は絶対に借りています。
僕は、行き詰まったら助けてと言える自分でいたい。そして、自分にないもので悩み続けてもしょうがないですよね。それに、助けてと言えないのはダメだと思っています。
できないことをできるふりしているのはよくありません。

とりあえずやってみたいことは、途切れることはないですか?

ないですね。
今は起業もしたいし、バスケットで全国を回りたいし、パラスポーツ選手の待遇改善をしたいし、子供たちにきっかけを作ってあげたい。いくつになっても夢や目標を持っていたいですね。

活動に対する情熱はどこからきていますか?

子どもたちに対してきっかけを作ってあげたいとお話がありましたが、京谷さんの活動に対する情熱はどこからきていますか?
選手時代と変化はありますか?

若いときは人に興味がありませんでした。笑
子供たちはやっていくとどんどん変わっていく。それをみたときに、こんなにこの子たちって可能性があるんだと思って、そこから育成がおもしろいし、次世代を育てるのが楽しいんです。
子どもたちの変化を自分がすごく楽しくなってきて。 それをやりたいですね。
そして、それはバスケットだけじゃなくていいと思っています。いろんな経験をしてもらって、きっかけを与えたい。そうすれば、自立できるし社会参加もできるし、そういう活動に力を入れたいという思いがある。これはいくつになってもできますよね。

譲れないものはなんですか?

京谷さんの譲れないものはなんですか?

当たり前のことを当たり前にしないのは違うと思います。
たとえば、嘘とか人をおとすとか、挨拶しない、遅刻するなど。
チームスポーツを乱すような行動を取る人は指摘します。
ただ、意図的にやっているなら「違うだろ」と伝えるけど、意図的じゃない場合は、それは違うだろとは言いません。「周りがどう感じると思う?」みたいな感じですね。
もちろんビシッということもありますが、それで関係がギクシャクするのは避けたいので、あとでフォローしてお互い納得して終わるように意識しています。

スポーツの魅力を教えてください!

これからスポーツをする子たちに向けて、スポーツの魅力を教えてください!

楽しい!
楽しいじゃないですか、スポーツって極論は楽しい。
挫折も失敗もあるけど、それがあるから達成したときの感動も大きいんです。いろんなことを考えて試行錯誤しながら達成すると、楽しいなと思える。
僕にとってスポーツは生きる力です。

まとめ

京谷さんが人生で大切にしていることをお聞きしました。
活動に対する情熱や、譲れないものまで語っていただき、改めて京谷さんのすごさを感じます。

スポーツは楽しい!と笑顔で語っていたのが印象的です。スポーツをしていると挫折や失敗がありますが、スポーツでしか味わえない達成感や感動があります。
バスケットボールに限らず、みなさんスポーツを全力で楽しんでくださいね!

京谷和幸さんの経歴
高校卒業後、ジェフ市原と契約。夢だったJリーガーという夢を叶えるものの、交通事故で脊髄を損傷して車いす生活を余儀なくされます。その後出会った車いすバスケットボールで新たな夢を見つけ、2000年のシドニーパラリンピックから4大会連続で日本代表としてパラリンピックに出場。2008年北京大会では、日本選手団主将を務めています。現在は指導者としての道を歩み、車いすバスケットボール日本代表のアシスタントコーチを経験後、2020年からヘッドコーチに就任。東京パラリンピックでは史上初となる銀メダルを獲得されました。

(取材・構成:渡邉祐人)

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