スポーツに関することを様々な人にインタビューしてお伝えする企画です
チームスポーツをする上で、チーム作りは非常に大切です。しかし、どのようにチーム作りをすればいいのか悩む人も多いと思います。
そこで今回は、京谷さんにチーム作りで大事にしていることについて質問してみました!
車いすバスケットボール日本代表のヘッドコーチやU23日本代表のヘッドコーチの経験もある京谷さんの考え方は必見です。
選手としても指導者としても一流である京谷さんのお話を聞いていきましょう!
チーム作りで大事にしていることはありますか?
僕が一番大事にしているのは、選手が気持ちよくプレイできるようにすること。コートの中は選手のものだから。
そして、僕がいくらなんて言っても瞬間、瞬間で状況は変わります。だから、考える力のない選手はダメですね。判断能力が高い選手、考える力のある選手を求めます。考える癖をつけるのが大事だと思います。きわきわのゲームをしているとコーチの話なんて聞いてないですから。笑
自分たちでわーっと話している。僕は、それを大事にしたい。
主体性をすごく大切にしています。
選手目線で聞きたいのですが、うまくいかないチームメイトともなんとか付き合った方が良いのでしょうか?
その選手がどういう選手かにもよりますけど、チームのキーになる選手であれば寄り添うと思います。
話を聞いたり、考えを聞いたりします。
その選手がのるとチームが強くなる選手であればそうしますね。
選手時代にチームメイトとの付き合い方で意識していたことはありますか?
コートに入れば、目標のベクトルは一緒だから普通というか、特別な付き合い方ではないと思います。ただ、合わない選手でも自分が合わせるとかしていましたね。
サッカー選手のときは、「僕が全部やるからいい、僕がなんとかする」という考え方でしたが、バスケットボールを始めてからは少し考え方が変わりました。
相手がどういうことをすればのるのか、気持ちいいのか考えます。そこまでやってもダメだったら最後の最後は僕がやればいいやと。
まずは、チームの核になる選手をのせることを意識していましたね。
選手と接するときは言葉を選んで話していますか?
言葉は選手によって選びます。指導者として選手全員とコミュニケーションを取るように意識しています。
たとえば、朝準備しているときに回ってバスケット以外の話をする。その選手の特徴とか考え方をなんとなく理解して、指導に活かします。
一人一人アプローチの仕方を変えているんですよ。同じ言葉でもやってやるとやる気を出す選手と、しゅんと落ち込んでしまう選手もいるから人によって使い分けています。
京谷さんの言葉は、ポジティブな言葉が多いような印象を受けるのですが…。
きつく言うとしても、最初は褒めるようにしています。
「これいいじゃん!でもさ、こうだよね」と。
最後にいいことを伝えたら、選手も僕これでいいんだ!で終わっちゃう気がしていて、「ここ直そうぜ、やろうぜ」と伝えると選手もやらなきゃとなるのかなと思います。
伝え方はすごく意識していますね。
話し方や伝え方は、指導者になろうかなと思ってから身についたものですか?
そうですね、一番大きなきっかけになったのはサッカーの指導者のライセンスをとったときです。
勉強しているときに、そうだよなとか僕は全然ダメだなと学ぶことが多かった。
指導するときに、基本最初は何にもできないことを前提に指導しました。
そうするということも変わってくるんです。できないことを前提に伝えると、何かちょっとでもできたときに「いいじゃん!」となる。そういうところから変わっていった気がします。
できないところを詰めるのではなく、できるところを褒めてできないところはこうすればよいと伝えることで選手も良い反応をしてくれます。コミュニケーションが大事ですね。
自分も馬鹿みたいになるときもあります。うちの息子と同じ世代が多いのでそのノリで話したり、でもコートに入ったら少し変えて。
僕に言いやすい環境にしてあげることが重要かなと。
車いすバスケットボール日本代表のヘッドコーチやU23日本代表のヘッドコーチ経験もあるである京谷さんのチーム作りは非常に考えさせられるものでした。
選手目線と指導者目線のどちらもお話が聞けたので、チーム作りやチームメイトとの付き合い方の参考してください。
チーム作りやチームメイトとの付き合い方は、頭を悩ませることもあると思いますが、京谷さんも学びながら今の方法を確立しています。諦めずに前向きに取り組みましょう!