ENEOSバスケットボールクリニック

聞いて! 答えて みんなの声

バスケットボールに関することを様々な人にインタビューしてお伝えする企画です

シーホース三河のシニアプロデューサーの佐古賢一さんに聞きました!人として成長するためにはどうすればいい?

佐古さんは、歴代の日本代表ポイントガードの中でも1.2を争う実力を誇り、
国際バスケットボール連盟(FIBA)の殿堂入りも果たしている、「ミスターバスケットボール」です。
また、引退後は、Bリーグの広島ドラゴンフライズやレバンガ北海道でヘッドコーチを務めたほか、
アンダーカテゴリーの指導も積極的に行っておられます。

選手としても指導者としても超一流の佐古さんに話を聞いていきましょう!

人は夢や目標を持っていないといけない

人として成長するために、なにが必要ですか?

人は、夢を持っていないといけない。
夢を持っていないと成長できないんだよ。

たとえば俺は、1回目の優勝はチームメイトたちと喜んだんだけど、2回目以降は選手の顔ぶれが変わってくるよね。

そのときに、自分の夢だけではなくて他の人の夢を叶える、人のためにいろんなことをやっていくというモチベーションに変わって、そのためにいろんな人と知り合って学ばなければいけなかった。
その過程で成長できたんだよ。

夢や目標を持つことで人は成長できるんですね。今の夢はなんですか?

また日本一を味わいたい。
じゃあ日本一を叶えるためにはどうするの? と聞かれたら、選手たちとたくさんのことを共有して、自分も選手も成長しなければいけない。

俺は、選手たちの環境を整えてあげないといけない。

その他、いろんなことを少しずつ積み上げて夢を叶える。
日本一を味わえる人は世の中にそんなに多くないから、死ぬまでに今いる仲間たちと優勝を共有したい。
それで俺は成長していくと思う。

半分の自信と半分の不安が必要

人として成長するには、夢や目標を持つべきとのことでしたが、他に必要なものはありますか?

半分の自信と半分の不安が必要だね。

不安がない人間は成長できない。
だけど、自信がない人間も成長できない。

これはすごく重要だと思っている。

自信しかない人は、必ず大きな失敗をする。
成長のためにはいいと思うけど、ほかの人を巻き込むような大きな失敗はダメかな。

俺も調子に乗っていると自分で気づいたら、危ないと思って自制するよ。

佐古さんは、凄い実績をお持ちなので、誰も調子に乗っているなんて思わないですよ!

他の人から言われて自信になることもあるけど、間違っている情報もある。
ミスターバスケットボールってすごいんでしょ?っていうイメージだけで言ってくる人もいる。

だから、調子に乗ってしまわないように、とにかく謙虚にするよ。

みなさんより劣っている部分が沢山あるし、そういう部分も今後伸ばしていけたらいいと思っているよ。

マインドが変わるタイミングを見つける

佐古さんと話をしていると、人として大きく成長できそうな気がします。他にも何かありますか?

みんな、人生のどこかでマインドが変わるタイミングが来ると思うから、それを見つけてほしい。

子どもが大人に変わるタイミングとか、人のために動く、自己犠牲のタイミングもある。
大人が親になるタイミングとかね。いろんなきっかけがあると思うけど。

成長を続けていくために、マインドが変わるタイミングを見つけるのが大事だね。

まとめ:人として成長するためには3つのことを意識しよう!

佐古さんのお話は、非常にためになる内容でした。

人として成長するために必要なのは、「夢や目標を持つこと」、「半分の自信と半分の不安を持つこと」、「マインドが変わるタイミングを見つけること」でした。

バスケットボール選手である前に、一人の人間です。
人間として成長していくことが、選手としての成長にもつながります。
選手、指導者関係なく、佐古さんから聞いた3つのことをぜひ参考にしてみてください!

(取材・構成:渡邉祐人)

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