ENEOSバスケットボールクリニック

聞いて! 答えて みんなの声

バスケットボールに関することを様々な人にインタビューしてお伝えする企画です

大山コーチに聞きました!シュートの確率を上げたいときはどうしたらいいの?

「シュートの確率を上げたいけど、どうすればいいのかわからない…。」と困っている子どもたちがいます。
そこで今回は、シュートの確率を上げるためにはどうすればいいのかを大山コーチに質問してみました!

日本代表として2度のオリンピックに出場し、アテネオリンピックではキャプテンだった大山コーチは、3ポイント成功率が40%を超える素晴らしいシューターです。
シュートが上手な大山コーチから、シュートの確率を上げる方法を聞いていきましょう!

シュートの確率が上がらなくて悩んでいる子は、ぜひ参考にしてみてください。この記事を読んで行動すれば、今よりシュートの確率が上がりますよ!

緊張や波があるのは当たり前

練習では入るのに、試合になると緊張してシュートが入らなくなったり、試合ごとにシュートの波があるときはどうすればいいですか?

まず大前提として、試合に対して緊張したり、シュートにある程度の波があるのは当たり前だと思ってください。だから、考えすぎないこと!笑
「緊張や波があるのは当たり前のことだから、練習してきたとおりにしっかりシュートを打ち切るぞ!」
この気持ちを持てれば、シュートの確率は上がるでしょう。

どんな選手でも全く緊張しない選手は、ほとんどいないと思います。過度な緊張はたしかに問題ですが、適度な緊張はパフォーマンスに良い影響を与えます。
緊張してはいけないと思い込まないようにしましょう!適度な緊張はOKです。

そして、どんなに良い選手でもシュートにはある程度波があります。シュートタッチが良くないからと考えすぎたり、縮こまったりすると余計シュートが入りません。また、みなさんがやるべきことはシュートだけでしょうか?
試合中は、パス、ディフェンス、リバウンドなどたくさんのことをしますよね。
シュートが入らないときは自分にできることをやりましょう。そのうちリズムが出てきてシュートも入るようになりますよ!

とにかく1本でも多くシュートを打つ!

1日に何本ぐらいシュートを打てば、確率はあがりますか?

んー、何本打つと確率が上がるかは人によって異なるので、1日に何本以上打てば絶対にシュートの確率があがるよ!というのは難しいですね。

ただ、シュートは反復練習することが大切で、数多く打てばうまくなります。たとえば、1日10本よりも50本打つ方がシュートはうまくなるでしょうし、1日50本よりも100本打つ方がシュートは上手くなるでしょう。

ちなみに私は現役時代、高校を卒業してからは朝から夜まで1日の練習を通して1日1,000本INをしていました。確率は85%以上を目指していたので、実際には1,200本ぐらい打っていたと思います。
ただ、私も中高生のときは、朝練、練習の合間など、1本でも多くシュートを打てるように時間を見つけていました。なので、そんなにたくさん打てないよ!という子も大丈夫。うまく時間を見つけて、とにかく1本でも多くシュートを打てば、少しずつシュートの確率はあがりますよ!

試合中のシチュエーションをイメージする

大山コーチの話を聞いていたら、なんだかシュートが入るような気がしてきました!
ちなみに、ほかにも何かシュートの確率を上げる方法はありますか?

普段の練習から、試合をイメージしてシュートを打つといいですね。たとえば、試合中は急にストップしてシュートを打ったり、ディフェンスがブロックに跳んできたりします。

立ったままのシュート練習だけでは、試合中の動きに対応できません。ということは、シュートの確率も下がってしまいます。

なので、試合中に自分のポジションに必要な動きをイメージしながらシュート練習をしてみてください。
たとえば、次のような練習です。

  • 急にストップしてシュート
  • 利き手ではない手でのシュート
  • バックボードを使ったシュート
  • ブロックを意識したシュート

これだけに限らず、ディフェンスの状況もイメージしつつ、試合で使いそうなシュートはなんでも練習してみてください。
それがシュート確率アップにつながりますよ!

まとめ:実際に行動に移して、シュートの確率をアップさせよう!

シュートが上手な大山コーチだからこそ、説得力のある言葉でした。

ただ、聞いているだけではシュートの確率は永遠に上がりません。1本でもシュートを多く打ったり、試合中の動きを意識してシュート練習したりと、実際に行動に移しましょう!

行動に移せれば、きっとあなたのシュート確率はグッとあがります!

(取材・構成:渡邉祐人)

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