ENEOSバスケットボールクリニック

聞いて! 答えて みんなの声

バスケットボールに関することを様々な人にインタビューしてお伝えする企画です

ディフェンスってつまらない、おもしろくない…
「クリニックQ&A」にもそんな声が多く寄せられます。
そこで現役時代ポイントゲッターを守ることが多かった大山コーチにディフェンスについてお話を聞いてみました。

第2回 選手たちに伝えたいこと

クリニックでの指導を通じて、多くの選手(チーム)たちの悩みに触れてこられたと思いますが、どんな質問が多かったですか?

2005年にこの活動に関わらせていただいてから、約4万人に近いバスケットボール選手とお会いし、アドバイスさせていただきました。そのなかで、よく練習に取り入れたテーマを三つあげさせていただきます。これらは、練習の目的・趣旨をきちんと理解して練習を繰り返し行えば、比較的すぐに効果が出てきます。ディフェンスの上達の近道でもあるので、参考にしてください。

正しいポジションで守ろう

必ず、ボールのある場所から、攻撃が始まりますので、常にボールの場所を把握しておくことが大切です。ただし、ボールだけ見てしまってマークマンから目を切ってしまう(視界から外してしまう)と、マークマンをフリーにしてしまいますので、ボールとマークマンを同時にビジョンに入れることを意識してください。また、相手のシュートやドリブルを効果的に防ぎ、リバウンドを確保するために、常にゴールの位置も把握しておくことも忘れないでください。
マークマンやボールの動きに対応して、自分のポジションを調整していけるスキルを身に付けましょう。

声で味方に伝えよう

「うちのチームは声が出ない」「声を出そうとしていますが、どんな声を出したらいいのかわからない」という質問をよく受けます。
声には

  • チームメイトに状況を知らせる声 (スクリーン、スクリーンアウトなど)
  • オフェンスにプレッシャーを与える声(ボールマンOKなど)
  • 練習のカウントをする声(1本、2本など)

などがあります。

皆さんのチームでは、どんな声が必要だと感じていますか。声を出さなくてはいけない目的は何でしょうか。起こっている現象を声(言葉)に出すことで、状況判断やプレーの予測に役立てることもできます。
私自身は、現役時代、チームメイトからの声掛けで、相手や味方の位置を知ることができて助かりましたし、逆に、チームメイトの助けになるように、意識して声掛けをしていました。
チーム全員で、どんな声がなぜ必要か、考えてみるといいと思います。

ボールにプレッシャーをかけよう

ハンドワークを活用すれば、相手のオフェンスがスムーズにいかなくなります。
手の使い方は、場面ごとで変わりますが、シュートエリアでボールを持たれたら、まずシュートを防ぐ必要がありますので、シュートを打たれる前に必ずハンズアップしましょう。また、ボールマンに対しては、ボールトレイス、ボールスナップなどでプレッシャーをかけ、ワンパスアウェイで守っているときは、パスコースに手をおくことで、スティールを狙ってもいいかもしれません。
第1回でも触れましたが、ディフェンスの目的は自分たちの攻撃権を得ることにあるので、相手の自由を奪い、チャンスがあれば積極的にボールにプレッシャーをかけてアタックしていきましょう。

【できるだけ早く理解しておいてほしい用語】

覚えておくとディフェンスの理解が深まると思います。

ミドルライン、ボールライン、パスライン(パスコース)、ゴールライン、コーナー、コフィンコーナー、ショートコーナー、ストロングサイド、ウィークサイド

次回もディフェンスについて大山コーチにお話を聞いていきます。

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