バスケットボールに関することを様々な人にインタビューしてお伝えする企画です
ディフェンスってつまらない、おもしろくない…
「クリニックQ&A」にもそんな声が多く寄せられます。
そこで現役時代ポイントゲッターを守ることが多かった大山コーチにディフェンスについてお話を聞いてみました。
バスケットボールは、一定時間内に相手より多く得点を取れば勝つという競技です。したがって、ディフェンスにおいては「相手に得点されずに自分たちが攻撃権を得ること」を目的に、味方と協力しながら守ります。
攻撃権は、①落ちたシュートをマイボールにする ②相手のボールを奪いマイボールにする ③ルーズボールをマイボールにすることで得られます。
ディフェンスは、チームの中でサボった人がいると、そこから攻められて得点を決められてしまいますから、味方の5人全員が力を合わせて、チームディフェンスを行う必要があります。その実現のためには、チームの一人一人が、様々な局面で適切なディフェンスを行うことができるよう、個人としてのディフェンス力を高めることが欠かせません。
個人が身に付ける技術としては、①フットワーク、②手の使い方、身体の使い方(ハンドワーク・ボディワーク)③声を出す(ボイスワーク、コミュニケーション)④ポジショニング⑤見ること(ビジョン)、状況を判断すること、予測すること などがあげられます。
まず、自分の目で得た(見た)情報をもとに、どんなプレーが生まれるか予測、判断(前出の⑤)し、それをさせないためにどうするかを考えましょう。
もし、自分のマークマンがボールを持っていたら
もし、ボールの位置が自分のマークマンの隣(ワンパスアウェイ)にあったら
もし、ボールの位置が自分のマークマンから離れた(ツーパスアウェイ)ところにあったら
もし、ボールマンがシュートをしたら
もし、ボールマンがドライブ(ドリブルイン)してきたら
など、相手のやりたいことを簡単にやらせない。相手に苦しい攻撃をさせるために自分がどう動いたらいいかを考えましょう。