ENEOSバスケットボールクリニック

クリニックQ&A寄せられた質問にクリニックのコーチ陣が回答します。

過日は、娘のバスケットに対する姿勢について相談させていただきました。あれから、口出ししたくなっても我慢して自主性に任せるようにしました。が、どこまで甘えるのか…監督さんやコーチから練習中や試合中に注意を受けると不貞腐れるのです。先日は我慢が出来ずに叱りつけてしまいました。どこまで周りに甘えるのか?誰も頼んでバスケットをやってもらっているわけではない!と…本人は技術も向上しないし、とにもかくにも緊張しいで、失敗が怖い、と言い訳をします。私やコーチからしたら、自主練習はしないし、部活の練習は身が入っていないし、当たり前のことなのです。自信が持てるような裏付けがなにもないのですから…試合での成功体験は少しはありますが、失敗から気落ちを切り替えるのが下手みたいです。たぶん、自己意識が高すぎるのに、自己評価が低いのでしょう。試合中にも不貞腐れるのでチームに悪影響だと見受けられることが多くなってきました。自分が試合に出れなくても、チームのために頑張れる子になってほしかったのですが、今はその言葉も届きません。コーチは、バスケットも、これからの人生も考えて指導してくださいます。それだけに申し訳ないのです。審判講習など進めてくださっても、どうして私がやらなきゃいけないんだ!と文句ばかりです。本人次第とはわかっていますが、どう声かけをしていいのかわかりません。反抗期もあるのでしょうが、このまま周りに甘えてばかりいるのなら退部も促そうかと思ってしまいます。そこまで口を出してはいけないのでしょうが、監督さんコーチチームメイトに申し訳ないのです。後輩にも悪影響だと思います。このような時、親はどうすればよいのでしょう…長文で申し訳ありません。ご教授いただけると幸いです。

悩める母さん(プレイヤー/高校2年生/女性)

今回のご質問に「自主性」という言葉がありました。「自主性」という言葉は自らが考えて出した結論は全てOK、というような意味ではないでしょうか? はたして高校2年生に自ら正しい判断ができて、正しく実行できるでしょうか? 悪く考えれば「自分で考えてやれ!」や「自由にやれ!」というように考えられないでしょうか? だとすると、ふてくされたり、チームメイトに迷惑をかけてもよいと考えてしまうかもしれません。この年代の子供たちには「自主性」というのは何でもよい、というように聞こえているかもしれません。しかし、先生の言うことに直接ではないにせよ反発するような言葉が出たり、チームメイトと上手くやっていけないようでは、将来大人になった時に問題が出てしまいます。

つまり、自分で何かを判断するときに最低限はずしてはいけない枠組みがあると思います。それはいくつかありますが、①自分を取り巻く人たちへの感謝②人の話を素直に聞ける謙虚な心や態度③一度志したら最後までやりとげる強い精神力④正しい判断⑤何があっても立ち向かっていける強い心⑥我慢。などです。そういった枠からはずれないように考えていくことが「自主性」なんだろうと考えます。つまり、今より将来を見据えた取り組み方が大切だと思います。

口出しせずに見守ることは非常に大切です。しかし、親御さんが考えるお嬢さんが考えなければならない枠組みからはずれたとしたら、それは大いに叱ってよいのではないでしょうか。幸い熱心な先生の元で部活をやっているように感じます。それなら、もしチームの中でお嬢さんの取り組みに問題があれば、先生やチームメイトから問題提起されるだろうと思います。その時それをどのように受け取って、そしてそれをいかに消化するかがこれからの成長に大きく影響するように感じます。そういった意味で「向き合ってみてください」という表現をしました。

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