ENEOSバスケットボールクリニック

クリニックQ&A寄せられた質問にクリニックのコーチ陣が回答します。

私のチームは平均身長がとても低く、1番大きくても160前半です。また、センターが1人しかいません。相手に大きい人がいた場合はどうしたらいいですか? 私のチームには指導者がいません。(初心者の先生が顧問)そのため試合のメンバーや練習メニューは自分たちが決めています。どのような練習、対策をすれば勝てるようになりますか。

まるこさん(プレイヤー/高校2年生/女性)

バスケットボールのゴールは、3.05mの高さに水平に設置してあります。従って、ゴールに近ければ近いほど身長の差が大きく影響してくる競技です。

そういったことを考えると身長のハンデキャップを埋めるには、ゴールに近づかずにシュートの確率を上げることによって高さのあるチームに対して勝てる可能性が出てくるのではないかと考えられます。

シュートの確率が低ければ、落ちたシュートに対するリバウンドの奪取率は身長が高い方が圧倒的に有利になってしまいます。

「シュートの確率を上げる」と言っても、オフェンスが静止した状態でシュートを打とうとすれば、やはり身長差によってシュートは打ちにくくなりますから、いかにディフェンスとの位置的なズレを作り出すかがカギになります。

従って、ボールをキャッチした瞬間に少しでもディフェンスとの距離を置いた状態でボールを受けることを考えればよいと思います。

そういったことから、ボールを持っていない選手は常に動いてディフェンスを動かす必要があるということです。

オフェンスの動きというのは、ボールを離した瞬間にディフェンスの前や後ろをカットしてリングに向かうことや、ボールから離れた選手にスクリーンを掛けること(アウェイスクリーン)。ボールを持っている選手にスクリーンを掛ける(オンボールスクリーンからピック&ロール)。

バックスクリーン、フレアスクリーン(カッターを外へ動かすスクリーン)、クロススクリーン(ローポスト間のスクリーン)等々。

これらの動きを組み合わせてディフェンスを常に動かしてズレを作るようにすればよいのです。

また、ボールを持った瞬間はまずシュートを狙います。ディフェンスの距離が詰まっている場合は次にドライブ。そしてシュートもドライブもできなければ、パスをしてまた動く(カットやスクリーン)。ボールを動かせばそれだけディフェンスが移動する距離も大きくなり、ズレも大きくなる可能性が高くなります。

フロントコートにボールを持ってきた時点で大体20秒位になりますから、残り5秒で確率の高いシュートを打つとすれば、約15秒は動きまわる、というようなイメージです。

指導者がいないということなので、以上のことを参考にしてチームメートを話し合って工夫してみてください。

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