ENEOSバスケットボールクリニック

クリニックQ&A寄せられた質問にクリニックのコーチ陣が回答します。

チームディフェンスでマンツープレスをオールコートでもハーフコートでもやりたいのですがそれを完成させるためにどのような練習をしたらいいか。また、ポイントはなにか、どのようなタイミングでトラップをしかければいいか?または、他にどんな技術があるか教えて欲しいです。

てつさん(プレイヤー/高校2年生/男性)

オールコートマンツーマンディフェンスは、基本的にハーフコートのディフェンスを広げたものと考えて下さい。ただ、オールコートの場合、オフェンス間の距離がハーフコートのディフェンスより離れていますから、ハーフコートマンツーマン(オフェンス間が約5m程度)より特にボールを持っていないオフェンスに対しては間合いを広げる必要があります。つまり、ボールを持っていないオフェンスに対してはハーフコートマンツーマンよりボールに近づく(長いパスをされた時にカットできるような距離)ことが必要になります。オフェンスとの距離が広がる分、広いスペースができますから、ディフェンスも広がってスペースを狭くする必要があるわけです。

また、オールコートマンツーマンで守る場合、その考え方を整理しておく必要があります。例えば、相手のボール運びに時間を掛けさせて焦りを誘おうとするのか、相手にミスを出させてボールを奪おうとするのか。ということです。

特に後者の場合は考え方が積極的ですがその分危険をともなうことになります。相手にリードさせれいるような場合や、試合の流れを大きく変えようとする場合等に使います。

彼我の戦力やチーム力によってどちらを使うかという事を考える必要があるのです。

したがって、「トラップを仕掛ける」ということは先ほどの後者の考え方になりますが、それを最初から使うのか、局面によって使うのか、がチーム戦略・戦術の部分なのでチーム全員の意識が統一されていなければなりません。

もしトラップを仕掛けるのであればそのポイントは「コフィンコーナー」といって、ハーフラインの両サイドラインに囲まれたコナー部分や、オフェンスの0度付近のコナーで、二方向が遮断された場所が適しています。

分解した練習方法はたくさんありますが、考え方としてとにかくオールコートでプレッシャーを掛ける練習を5:5で行い、不都合が出たらその部分を分解して練習することで熟練度が高くなると考えられます。

指導者の先生がおられるなら一度相談してみることが必要ですし、もしおられないようなら選手間で良く話し合って取り組んでみて下さい。

コーチに聞きたいこと大募集中!

バスケットのこと、練習のやり方、コーチに聞きたいさまざまな質問を募集します!
寄せられた質問と、回答も紹介していきます。

質問はこちらから

TOP