ENEOSバスケットボールクリニック

クリニックQ&A寄せられた質問にクリニックのコーチ陣が回答します。

今日、インカレを見てきました。その中で、うちのチームと同じ状況を見て、その解決法が知りたくなりました。 それは、激しいDFを相手にされ、パスをしてもドリブルをしても相手のカバーやリカバリーにやられてしまう状況です。能力差があるとそういうことになることが多いのですが、試合でどのようなアドバイスをすればいいのでしょうか?また、どのような練習が必要でしょうか?

ゆーまんさん(指導者/高校生/男性)

相手のプレッシャーディフェンスに対して、ボール運びやオフェンスでトラブルが発生したとき、試合中にアドバイスをするのでは遅いのです。普段の練習で相手のプレッシャーディフェンスに対してボールを運べるように準備をすることが大切になってきます。

それではどんなことを準備すればよいのでしょう。

よくボール運びやセットオフェンスでシステム(ナンバープレーや決まった動き)を採用しているチームが見られます。チームの考え方としてそれはよいことなのですが、形にこだわり過ぎると逆に応用がきかなくなってしまい、トラブルになってしまうことがあります。

当然、普段の練習で相手のプレッシャーに対していろいろな状況を想定して習慣づけることは大切ですが、それでも想定外のディフェンスをされるとトラブルを起こすことになってしまいます。

そこで最も大切なことは、「突破」できる力をつけることです。

例えば、ボールを持っている選手にきついプレッシャーをかけられたとします。そのとき強いドリブルで抜いていく力がないとディフェンスはそれを察知して次のパスを指せないように周りのディフェンスがディナイしてきます。その状態で自分が苦しいからといってパスをしようとしても、パスを出すことができず、仕方なくドリブルをしても余計に苦しくなり、抜こうとしてもスピードがないままのドリブルになるので、簡単にヘルプディフェンスに捕まってしまいます。相手が積極的に仕掛けてくるようなチームであればダブルチームに来られて、インターセプトされる。と言うようなことが起きてしまいます。

つまり、対戦する相手に能力差があることが仮にわかっていたとしたら、その能力差を埋めるにはどうしたよいかを考えることがコーチの力量になります。

普段の練習においてはそれを突破する力をつけるようなドリルを考えてレベルアップを図ることが大切なのです。

相手がプレッシャーをかけて来た。それをスピードと力強さで突破し、ヘルプが来たときにはオープンになっている味方に正確なパスをする。そんなドリルを繰り返し練習していくことです。

よく「ファンダメンタル(基礎)」という表現をしますが、そういったことがそれに当たります。

オフェンスの基本は、ボールに対してミートしてキャッチ→シュート。または、ボールにミートしてキャッチ→ドライブ。

どちらもできなければ、パスをしてゴールに向かってカットする。そして空いたスペースにボールを受けた選手がドライブするか、次の選手がミートしてキャッチ→シュートORドライブ、この繰り返しを習慣化して「突破」する力を練習で養って下さい。

コーチに聞きたいこと大募集中!

バスケットのこと、練習のやり方、コーチに聞きたいさまざまな質問を募集します!
寄せられた質問と、回答も紹介していきます。

質問はこちらから

TOP