ENEOSバスケットボールクリニック

クリニックQ&A寄せられた質問にクリニックのコーチ陣が回答します。

ミニバスが盛んな地域の中で、中学校からバスケットを始めた子供にバスケを指導してます。

地区の上位のチームは県でベスト8以上の力。

地区でも良いので優勝させてあげれる可能性は正直どれくらいあると思いますか?

10年試行錯誤を繰り返し、最高は1回戦突破を1回だけ。指導者の資格を取り、いろんな大先輩の方と話をしますが、中学校からでは間に合わないよと言われます。

安西先生、バスケで勝ちたいですさん(プレイヤー/指導者/中学生女性)

質問の内容から10年間ほど指導しているようですね。地域で優勝させれれる確率がどの程度あるかは、普段から他チームと自分のチームの力関係を見て指導者自身が考えることです。

つまり、彼我の戦力を分析して、どのようにすれば勝てるのかを考えるのは指導者自身という事です。

大先輩と話をしていて「中学からでは間に合わない」ということですが、それを真に受けてはいけません。要は自分がどう考えるのか、どういったフィロソフィーでチームを作るのか、ということが大切です。

つまり、子供たちに経験があろうが無かろうが、子供達のスキルを上げて勝てるレベルまで持っていこうとする意欲を持てるかどうかに掛かってくるということです。

ミニをやっている子供たちと中学校から始めた子供たちの差は何なのか?その差が理解できたらその差を埋めるためになにをすれば良いのかを考えます。

おそらく、最もボールハンドリングにハンディキャップが有るだろうと思われますので、その部分の強化が優先されるのではないでしょうか。

10年間試行錯誤を重ねて来た、とありますが、その結果やっと1回戦を突破した実績しかないから無理なんだと、と決めつけているように感じてしまいます。

指導者の意欲ややる気は必ず子供たちに伝わります。

そして、勝つことより大切なことは、困難なことに立ち向かっていく勇気や強い精神力を育むことで、これから先子供たちが精神的に成長して行ってもらう方が大きいのです。

足元の勝利より子供たちの成長に目を向けてください。

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