ENEOSバスケットボールクリニック

クリニックQ&A寄せられた質問にクリニックのコーチ陣が回答します。

ドリブラーに対する、ディフェンスの指導について質問です。フットワーク練習で、クロスステップからスライドステップでコースを止めるというようなことをやっています。ディフェンスの1歩目は、進行方向の足から出すように指導したほうが良いのでしょうか?

コーチけんさん(指導者/ミニバス/男性)

ミニの段階ではスライドステップというのは難しい足の運び方だと思います。このステップは普段決して使う事のないステップなので、子供たちにとっては習慣化さていないのです。

これから中学校、高校と進みバスケットボールに接する時間が増え、ディフェンスのステップに多くの時間が割かれれば習慣化して来ますので、オフェンスの動きに対して自然とステップワークが使えるようになるのです。

したがって、ミニの段階、特に下級生の場合ではまずはスライドステップが使えるようになるまで繰り返し練習させるようにすると良いと思います。但し、フットワークというを「苦しい練習」というイメージがありますから、例えば、1:1になってオフェンス側の選手には半分位のスピードで軽く走らせ、それに全てスライドステップで追いかけるような、遊びの要素を入れながら覚えさせるのも良いのではないでしょうか。

脚力を鍛えるとことではなく、あくまでも足の運び方を習慣化することを目的にしてください。

最初のうちは膝があまり曲がらず、身体が上下したり、フルステップ(後ろから運んでくる足を進行方向の足に接近させてします)して早く動けないようなことも想定できますが、慣れてくるまでは余り細かい注意をしないで、徐々に正しいやり方を指導してはいかがでしょうか。

スライドステップに足の運び方についてですが、進行方向の逆の足で進行方向の足を押し、スタンスの幅を次に動ける程度に広げます。そして進行方法の逆の足をステップの半分程度までスライドさせます。慣れてくればボクサーズフットワークのように足首を使って細かくステップできるようにしたいのですが、脚力がない場合はかなり難しいと思いますので、これも徐々にレベルを上げるようにすれば良いと思います。

ステップを練習させる時、同時にハンズアップも習慣づけたいものです。進行方向の手はパスに対してプレッシャーを掛けるように顔の脇に掌を広げ、進行方向逆の手(オフェンス側)の手は相手のドリブルにプレッシャーを掛けるように手のひらを上に向けボールの近くに手を出しておきます。

次に、スライドステップとランニングステップに使い分けですが、ポイントとしてオフェンスのスピードが比較的遅い場合はスライドステップで付いて行くようにしますが、相手がフルスピードになるとランニングステップでなければ付いていくことができません。

この使い分けは子供によって差がありますので、それぞれの子供たちの走力、脚力を良く見極め、何処までスライドステップで付けるかを判断させなければなりません。

この使い分けは単独にフットワークをやるより、常に1:1の状態を作って練習した方が良いと覚えるのが早いと思います。

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