ENEOSバスケットボールクリニック

クリニックQ&A寄せられた質問にクリニックのコーチ陣が回答します。

モーションオフェンスの導入を考えています。3-3から5-5への発展を想定しています。アウトサイドの3-3におけるアウェイスクリーンから指導に入ろうと考えていますが、その後の展望、バリエーションに悩んでおります。導入手順全般について教えていただけると助かります。どうぞよろしくお願いします。

dunk0927さん(指導者/中学生/女性)

3:3のアウェイスクリーンからエントリーすることは良いと思うのですが、その後の展開まで考えて行こうとすること自体がモーションオフェンスにはならないのです。

何故ならモーションオフェンスの本質は選手の状況判断によってプレーが変化するということです。

その判断力をどう選手たちに伝えていくかがこのオフェンス成功のカギになるのです。

先ずはボールを離した選手が(パスをした)、アウェイスクリーン、パス&ラン(ボールサイド、ブラインドサイド)、スクリーンオンボール、アウトサイドムーブ(ドリフト、リフト、ドラグ等)、ベースラインカットとうからプレーを始めるのですが、どれを選択するかは選手の判断になります。ただ、判断する基準はディフェンスの状況や味方の位置(スペース)によって変わってきます。

したがって、これを導入する場合、1:1の技術は勿論、いろいろなポジションでの2:2、3:3.4:4等でパスをした後の動き、確実なスクリーンプレー、正確なパス。ドリブル、ドライブワーク等の基本を習得させる必要があります。

要はこのオフェンスは形がなく、全ては選手の判断力によって構成させるものです。その判断力を養うための基本習得が必要なのです。

中学生の場合、パスを主体として「パス&ムーブ(ラン、カット)」を中心に組み立ってる方が良いと思います。

参考までのこのオフェンスの簡単なルールを下記します。

(一般的なルール)

※1 ボールを持たないプレーヤーは同じ場所に2秒以上止まらない。

※2 ボールを持ったらトリプルスレットで2秒間持ち、止まっている選手にパスをしない。

※3 ドリブルはレイアップ、トラブルを避ける、パスの角度を変える以外はしない。

1.アウトサイドマンのパスをした後及びボールを持っていない時の動き

(1)カット、ムーブ

・リングに向かってカット→ ディフェンスの前(ボールサイド)

 ディフェンスの後ろ(ブラインドサイド)

・ペリメーターをスライド→ 「リフト」(コーナーからウィングへスライド)

  「ドリフト」(ウィングからコーナーへスライド)

  「ドラッグ」(空いたスペースへスライド)

・ベースラインカット(ベースラインを走る) 

(2)スクリーン

・スクリーンアウェイ(パスした後ボールから離れてスクリーンをセットする)

・スクリーンオンボール→ピック&ロール(ボールマンにスクリーンをセットする)

 <ボールマンは>

 ジャンプショットorドライブ

 パス→角度を変えてインサイドへのパスor3メンゲームへ移行

 <スクリーナーは>

 ピック&ダイブ

 ピック&リピック(外された場合)

 ピック&ポップアウト

・アウトサイドスクリーン

 ハンドパスからドライブ

 ハンドパスからショット

 ボールを受けずにカット

 スクリーナーはハンドパスしてダイブ、リピック、ポップアウト

2.ポストマン の動き

・パスを受けた時

 (1)ターンシュート(左右)

 (2)パワームーブ(べースライン側へ)

 (3)レーンムーブ(フリースローライン側へ)

・パスをするかボールを持っていない時

 (1)ダックイン 

 (2)ダイブ

 (3)スクリーン(センター同士又はアウトサイドマンへ)

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