ENEOSバスケットボールクリニック

クリニックQ&A寄せられた質問にクリニックのコーチ陣が回答します。

新高1です。

身長164cm体重58kgです

※45度からの1対1を話しています。

ディフェンスをするときに相手をディレクション(エンド側にいかせる)して台形側は体で相手を止めてしまうことができるのですが、エンド側にはどうしても抜かれて(並ばれて)しまいます。

「オフェンスは並んだら勝ち」という言葉をよく耳にしますが並ばれてしまったらどうしたらよいのでしょうか。

自分はそれなりに筋力はつけていますが、やはり小柄なので並ばれるとカバーのない1対1ではゴール下までパワーで行かれて身長でやられてしまいます。

ディフェンスにおいて「並ばれ」ないようにするにはどうしたらいいでしょうか。

また、並ばれた際の対処を教えてほしいです。

カバーは来ません。

回答宜しくお願いします。

たかさん(プレイヤー/高校1年生/男性)

ウィングからベースライン方向へディレクションするのには意味があります。それは相手のオペレーションエリア(オフェンスのエリア)に対してハーフコートのさらに半分、つまり1/4コートを5人で守ろうとするものです。したがって、一旦コートの左側へボールが入ったとしたら、簡単に逆サイドへボールを展開させないようにするのです。ボールの展開を早くさせてしまうとディフェンスの動きが大きくなってしまい、プレッシャーを掛け難くなるからです。それを良く理解して上でディレクションすることが大切です。

さて、ウィングでプレッシャーを掛けているときにミドルラインへいかせないようにするには、オフェンスの両足とサイドラインに対して平行(相手の左足と自分の右足がサイドラインに対して平行)になっていないとミドルライン側へ行かれてしまいます。そうなると先程説明したようにボールを簡単に逆へ簡単に展開されてしまいます。しかし、ベースライン側へはオフェンスにとって広いスペースがあることになります。したがって、ベースラインへドリブルされたときはヘルプサイド(ウィークサイド)のディフェンスが抜かれることを予想しながら常にヘルプの準備をしていなければならないのです。

それがこのプレッシャーディフェンスのキーポイントとなります。

ボールマンをミドルライン側へ100%行かせないようにした場合、ベースライン側へ行くことは予想できますから、相手の動きを良く見て先回りをするイメージを持つことが重要になります。ベースラインは絶対に閉めなければなりません。

そこで技術としては、サイドラインと平行に付いていて、相手がドリブルを開始した時、足で追おうとしないで、ボールの前に自分の頭をトレース(追いかける)するように上半身を先に倒して行きます。頭が先に倒れると下半身と足が後から付いて来ますから、そこから相手と密着して並ばせないようにベースラインへ追い込んで行けば良いのです。

それでも抜かれるような場合、先ほどのヘルプが威力を発揮します。

これは繰り返し練習しないとおそらく要領が理解できないと思いますので、チームメートに協力して貰って練習を重ねてください。

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