ENEOSバスケットボールクリニック

クリニックQ&A寄せられた質問にクリニックのコーチ陣が回答します。

私はガードです。速攻のときいち早くホールを受けて、3対2を攻めろと言われます。

しかし、焦ってしまったり、うまくスペースを見分けられなくてうまく攻められません。

3対2の攻め方や焦らないでどうやったらプレイできますか

まこさん(プレイヤー/高校1年生 女性)

3:2の攻め方の基本を説明します。

3:2はアウトナンバーといって、数的に有利な状態です。ただし、ディフェンス側からすれば最低でも数的に対等、できればディオフェンスの人数を多くしたいので、懸命に戻ってきますから時間をかけていては折角のチャンスを逃してしまいます。

ディフェンスが戻ってくるために要する時間は約4秒~5秒(リング下からリング下まで)。その間にシュートまで持っていければ良いのです。

速攻の原則は3線と言って、コートを縦に3等分し左右のサイドラインに近いレーン(サイドレーン)とミドルレーン(中央のレーン)を使いますが、3:2はその状態でボールをフロントコートまでダウンして行きますが、フロントコートに入るとレーンエリア近くにディフェンスマン2人がゴール下を守るような形になっています。

この状態を「アウトナンバー」と言いますが、4:3や2:1なども数的有利なアウトナンバーです。

3:2の場合、まずはミドルマンがドリブルでボールを進めていると思いますが、早い段階でウィングマンにパスをしてリターンパスをもらうような攻めをするときもあると思います。

いずれにしてもミドルマンがフリースローライン辺りでシュートを打つようにしてディフェンスを一人引き付けることから始まります。もしディフェンスが付いて来ないようであれば、ストップしてジャンプシュート。もしシュートが落ちてもリバウンドも数的に有利になっています。

シュートを打とうとしてディフェンス一人がそれを止めようとすれば、両ウィングマンに対して1:2で守ることになりますから、どちらかのウィングにパスをします。そうすれば下にいるディフェンスはボールを止めに来ますから、ボールを持っていないウィングマンはノーマーク(1:0)になり、再びパスをすればノーマークでシュートができます。

もし最初のボールマンにシュートチェックをした後、そのディフェンスが素早くゴール下を埋めに動いて来たら、ミドルマンへボールをリターンすればこれもノーマークになっていますから、ここでシュートをします。ここまででおおむね4~5秒掛かっていますから、もしシュートができなければオフェンスとディフェンスの人数が同じになっているはずなので、セットオフェンスに移行すればいいのです。

以上が原則です。

大切なことはボールを持っている選手がつねにシュートをすることを考え、ディフェンスが来たらパスをすればよいということです。

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