ENEOSバスケットボールクリニック

クリニックQ&A寄せられた質問にクリニックのコーチ陣が回答します。

指導方法、というよりはチームの運営についてお願いします。

現在のチームはチーム意識が低く、まとまりに欠けると感じています。

準備や片付けに「急ごう」という気持ちが見えず、練習中に遊んでいるなど集中を切らす場面も多く、自分以外のメンバーに対する配慮が感じられません。

「バスケットは一人ではできない」からこそ自分たちで「チームづくり」をすることは何よりも重要なことであると、この数ヶ月間、ことあるごとに説いてはいますが、悪い習慣を変えるのは難しいようです。

そもそも時間のかかることだと思うので根気強くやっていくつもりですが、何かコツのようなものがあればお願いします。

ユキさん(指導者/ミニバス/男女両方)

キーワードは「なぜ?」ではないでしょうか。これは普段の練習態度ばかりではなく、コートの上の技術的な指導でも同じことです。

つまり、なぜバスケットボールは全員が一つにならなければいけないか? なぜ片付けを早くしなければならないのか? なぜチームメイトに配慮することが大切なのか? ということだと思います。

どうやるか? ということより、なぜやるのか? ということを根気よく説いていくことだと考えます。

確かにこれらはチームの運営ですが、結局指導者のフィロソフィー、指導方法に繋がることなのです。

子どもたちはいずれ自立して生活していかなければなりません。

これから先バスケットボールを続ける子ども、ある時期バスケットボールから離れていく子どもなど様々だと思いますが、将来社会人となって独り立ちするとき、常に正しい判断力、強い精神力、社会性などを養うことにバスケットボールをやっている意味があるのではないでしょうか。

せっかくバスケットボールを一生懸命にやっている子どもたちです。せめてバスケットボールを通して将来立派な大人になってほしいと思います。

少し厳しい話になりますが、日頃の練習でも生活態度などについても指導者のチェックがおろそかになると悪い習慣はすぐに付いてしまいます。

そうなるといくら【「バスケットは一人ではできない」からこそ自分たちで「チームづくり」をすることは何よりも重要なことである」】と説いたとしても子どもたちには具体性がありません。そうやって是正しようとしても時間が掛かるばかりではないでしょうか。

したがって日頃からその辺りに厳しく目を光らせて、悪い習慣が付かないように目についたことがあったときその場で「指導」することが大切です。その現象が起きたとき、間髪を入れずに。

チームのルールやマナー違反があった場合、ときには叱責することも必要かもしれません。

それが「チーム意識」だと考えます。

よく「自主性」ということを強調する指導者もいますが、特にこの年代の子どもたちにはまだ「自主性」は芽生えていないと思っています。

つまり、「自主性」は判断力が付いてからでないと悪い意味で「勝手にやる」ということにも繋がってしまいます。

したがって、判断できる材料を常に与え続けていて、それが理解できるようになればある程度正しい判断ができるようになるはずです。

よい習慣を付けるというのはそういうことだと思います。

指導者の中でも子どもたち(ミニ)を指導するのが最も大変だと思います。どうか根気よく続けていっていただきたいと願っています。

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