ENEOSバスケットボールクリニック

クリニックQ&A寄せられた質問にクリニックのコーチ陣が回答します。

個々の能力が高く、一対一主体のオフェンスをしてきました。

最近初めて完敗し、チームオフェンスのレベルアップするには、どうしたらいいですか?

一対一ですんなり攻めれない相手を崩すために、チームとしてどのように攻めたらいいか、アドバイスください。宜しくお願いします!

キャプテンさん(プレイヤー/大学生以上/男性)

1:1で攻められるケースというのは、相手との力や技術を比較して絶対的に有利な状態であれば問題はないと思います。

しかし、相手のレベルが高くなると個々のディフェンス力が高く、チームディフェンスも機能しているはずですから簡単に1:1で攻めることが難しくなります。

オフェンスの基本は1:1で突破することですが、力が拮抗している場合は1:1だけでは突破は困難になるということです。

したがって、1:1で突破できない場合は2:2(2メンゲーム)になり、それでもダメな場合は3:3(3メンゲーム)、最終的に5:5(決められた動きのフォーメーションまたはナンバ-プレイ)で攻めることが大切になってきます。

また、1:1で不要なドリブルを多用すると、他の選手が動かなくなってしまい(ドリブルをしている間、動くと攻めるスペースがなくなるから)、ディフェンスもボールを注視できるのでヘルプしやすくなります。

したがって、オフェンスは常に動き続けることでより大きいチャンスが生まれるようになるのです。

そこで大切なことはボールを早く移動させ、人も動くことでディフェンスを同じ場所に固定させないようにすることです。

例えば、パスをした選手が同じ場所に留まらないで動くことから始めるようにします。

以下にいわゆる「パッシングゲーム」の簡単なルールについて説明します。

<パスをした選手の選択>

  1. (1)パスした後、ゴールに向かってカット(ボールサイドまたはブラインドサイド)
  2. (2)パスをした逆にスクリーン
  3. (3)外側をスライド
  4. (4)カットして戻る
  5. (5)パスをした先へスクリーン(ピック&ロール)
  6. (6)ボールを2秒以上持たない

<ボールを持っていない選手の選択>

  1. (1)隣のスペースがエンプティーになった場合、ボールを迎えに行く
  2. (2)パスを受けに出て、ディフェンスにディナイされた場合は、ゴールに向かってカットするか、逆の方向にスクリーンするか、ボールを持ったプレイヤーにスクリーンをセットする
  3. (3)同じ場所に2秒以上止まらないで、ボールから離れたプレイヤーにスクリーンをセット
  4. (4)ポストマンをスクリーンに使って動く
  5. (5)空いたポストエリアを埋めてポストプレイを試みる

以上を参考にしてチャレンジしてみてください。

ディフェンスの状態をよく見て、動きの選択ができるようになればオフェンスのバリエーションが増えてくると思います。

ポイントとなるのは「スクリーン」です。

また、不要なドリブルをしないで、レイアップ、トラブル回避、スペースを取り直す、パスの角度を変えるとき以外のドリブルはしないようにします。

最近の傾向はピック&ロールを多用していますが、これはうまくやらないと(他の3人のスペースの取り方)狭いエリアに4人の選手が重なることになり、しかもドリブルが多くなりますので他の選手の動き方が難しくなります(タイミングを計って動く)。これはまた別の機会に説明します。

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