ENEOSバスケットボールクリニック

クリニックQ&A寄せられた質問にクリニックのコーチ陣が回答します。

ミニバスの指導を本格的に始めて4年目になりますが、今年度の選手は今まで試合経験が少なく、2年生から6年生まででやっと10人がそろうレベルです。

昨日も某県の地区大会に出場したのですが、試合中にパスがほしいときに声を出すように繰り返し言うのですがなかなか出ません。

これは本人が声を出さないのではなくて、タイミングが分からない、自信が無いために声を出すことができないのではないかと思うのですが。

もしそうであれば、これを克服するためにはどのような指導をおこなったら良いのでしょうか。

バスケ親父さん(指導者/ミニバス/男性)

試合経験の少ない子どもたちにパスがほしいときに声を出そう、というのは大切な指導ポイントだと考えます。

これを徹底することでチームとしてのコンセプトができ上がってくるでしょう。

しかし、試合中にいきなり「パスがほしい」というのを表現させようとするのは非常に難しいのではないでしょうか。パスをもらって何をするか、ということが理解できていないからだろうと思われます。

やはり普段の練習からそれを指摘し続けて、習慣化させることが大切だと思いますが、「パスがほしい」ということは、シュートやその他のプレーに自信がなければ言えることではありませんので、普段の練習でパスをもらってシュート、あるいはパスをもらってドリブルイン、パスをもらってよりよいチャンスがあればパス、というような基本を習得させることも重要です。

これは指導者として考えなければいけないところですが、コーチが指摘したことがすぐにできるようになるためには、かなりの時間が必要だと思います。

特にバスケットボールをはじめて間もない子どもたちですから、ボールハンドリングもままならない子もいるはずです。

この段階で必要なことは難しいことをやろうとすることではなく、基本的な事がしっかりできるようにさせることが大切だと思っています。

例えば、普段シュート練習をするとき、パッサーからボールをレシーブさせてシュート練習をするとします。そのときは必ずボールを呼んでキャッチしてシュート。それがたとえ入っても入らなくてもシュートするときはボールを呼ぶ。

また例えばトライアングルパスなどをやるとします。ボールをレシーブするときに相手の名前をよんだり、「ハイ」といった声を出す、というようなことを徹底し、時間をかけて指導することだと思います。

とにかく根気よく指導するしかありませんので、いろいろと工夫しながらやってみてください。

どういうインプットをする子どもたちが、どういうアウトプットするのかを見て、また次に生かすようにしていただきたいと思います。

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