クリニックQ&A寄せられた質問にクリニックのコーチ陣が回答します。

新任で高校教員になり男子バスケ部を見ていましたが、７月から新チームにむけて、女子を見ることになりました。女子を見るのは初めてで、戸惑っています。男子と違って注意すべき点などあれば教えてください。

SUさん（指導者/高校生/女性）

指導者講習会等でよく質問が出るのが、「女子と男子の指導方法の違いは？」。

いつもお答えしているのは「バスケットボールのテクニックやスキルに男女の差は無い」という事です。

考えてみて下さい。最近バスケットボールの指導に関する著書がたくさん出ていますが、決して男女別にはなっていません。男子バスケットボール、女子バスケットボールというジャンルは見たことがありませんね。

したがって、指導する内容にまったく違いはないのです。

ただ、同じ技術やスキルを指導しても選手の表現方法が異なります。なぜなら男女で運動能力の差があるからです。

例えば、ドリブルをしていてディフェンスに止められた場合。ストップした後のステップワーク（フロントターン、バックターン、ピボット等）を指導して選手ができるようになったとします。ところがここから若干男女差が有るように思っています。男子はそこからいきなりフルジャンプして空いている所を探してパスをしたり、ゴールに向かってジャンプ力を生かしてシュートまで持っていくようなプレーをしますが、女子の場合は一般的に運動能力だけでは処理できないので忠実にステップワークを使おうとするように傾向があると思っています。

したがって、指導方法は同じだとしてもその結果（効果）は男女で差があるというように考えていれば良いという程度です。

これから男子の指導が始まって行くと思いますが、選手を上達させる為にいろいろ手法を考えて行き、選手ときちんと向き合って前進して欲しいと思います。

頑張って下さい。